上越市の謙信公祭は26日、上杉家17代当主で宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授の上杉邦憲氏(69)を謙信役に、出陣行列が行われた。 上杉、武田両軍の武者約500人とともに、春日山城跡近くの市街地を練り歩いた上杉氏は、乗馬の経験が「ほとんどない」とのことだったが、威風堂々の騎乗ぶり。無事に大役を終えた後、顔の汗をぬぐいながら「会津への移封から約400年ぶりに帰ってきた。感慨無量です」と話していた。(河畑達雄)
上越市の謙信公祭は26日、上杉家17代当主で宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授の上杉邦憲氏(69)を謙信役に、出陣行列が行われた。 上杉、武田両軍の武者約500人とともに、春日山城跡近くの市街地を練り歩いた上杉氏は、乗馬の経験が「ほとんどない」とのことだったが、威風堂々の騎乗ぶり。無事に大役を終えた後、顔の汗をぬぐいながら「会津への移封から約400年ぶりに帰ってきた。感慨無量です」と話していた。(河畑達雄)
「EM菌」という微生物を川の水質浄化に用いる環境教育が、県内の学校に広がっている。普及団体は独自理論に基づく効果を主張するが、科学的には効果を疑問視する報告が多い。県は、効果を十分検証しないまま、学校に無償提供して利用を後押ししている。あいまいな効果を「事実」と教える教育に、批判の声も上がっている。 EM菌は乳酸菌や酵母などの「有用微生物」を配合した微生物資材。農地の土壌改良用に開発されたが、水質浄化や健康飲料としても利用されている。環境保全の市民活動や有機農法を行う農家に広がっている。 県教委によると、昨年度、環境教育の一環としてEM菌を使用した小中学校は県内に7校。ほかの複数校でも使用例がある。多くは、EM菌を地域の川にまくことで「きれいになる」と教えている。 県東青地域県民局は2004年から、管内の希望校にEM菌を無償で提供し、実践を支援している。提供開始にあたり、県はEM菌に
「宇宙教育の父」と呼ばれる宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授の的川泰宣さん(70)が、はまぎんこども宇宙科学館(横浜市)の新館長に決まった。21日、林文子市長を訪ねた的川さんは「全国の科学館とネットワークをつくりたい」と語った。 的川さんはロケット工学の専門家で、約300のロケット打ち上げに携わった。JAXA宇宙教育センター設立に尽力し、初代センター長に就任。小惑星探査機はやぶさの広報を担当した。 的川さんは「歴史ある科学館の館長が自分でいいのか悩みましたが、科学技術の役割は大きい。子どもたちが宇宙に目を向けるきっかけにしたい」と語った。「市も全力で支えたい」という市長に、「とりわけ財政面で支えてください」と笑顔で付け加えていた。 就任は3月1日付。同30日には200人を招き、記念講演会を開く。対象は小3〜高校生。問い合わせは宇宙科学館(045・832・1166)。
最先端の宇宙開発の研究者が集う相模原市では、子どもたちも宇宙への夢を育んでいる。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの正門から徒歩1分。市立共和小学校の科学クラブの児童約30人が昨年11月中旬、見学に来た。歴代ロケットの模型が並ぶ1階展示室で、阪本成一・JAXA教授が「ここは宇宙開発の歴史が詰まっているよ」と出迎えた。 日本のロケット開発の父、故糸川英夫博士が1955年に実験した戦後国内初とされる小さな「ペンシルロケット」の実物、日本初の人工衛星「おおすみ」の模型が並ぶ。小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型の前で、「イオンエンジンの推進力は鼻息ぐらいの強さ」と、阪本教授が説明すると、子どもたちに笑みがこぼれた。 一般公開していない試験棟まで案内し、ロケット打ち上げ時の振動再現実験の様子も見せた。 「普段入れない実験場まで見せてもらって感激」と後藤遼太君(12)。古川亮
ソーラーセイル実証機「イカロス」の活躍を描いた絵本が子どもたちに人気だ。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの売店に並ぶ「イカロス君の大航海」(360円)。世界初の「宇宙ヨット」を主人公にした絵本で、親子連れや学校の先生らが、まとめ買いしていくという。 著者は設計からイカロスにかかわった開発員の沢田弘崇さん(35)。「僕は、両親手作りの宇宙の絵本を読んで育った。子どもたちに興味を持ってもらいたくて、物語にしました」。イカロス君は、小惑星探査機「はやぶさ」の弟分として宇宙を旅する。大人向けの解説も入れた。 本物のイカロスは、2010年5月に打ち上げられ、長さ14メートル四方の帆「ソーラーセイル」を広げ、航行に成功した。太陽光の圧力を風のように帆に受けて進むので燃料がいらない。 髪の毛の10分の1という超薄型のソーラーセイルを狭いロケットの中に収納し、宇宙空間でどう広げる
来年1月から運用予定の南種子町のご当地ナンバープレートのデザインが決まった。町出身の鹿児島情報高校2年園田みかんさん(16)が考えたロケットが飛ぶデザインが採用された。町によると、オリジナルのナンバープレートは県内初めて。町は「動く広告塔」として期待を寄せている。 ナンバープレートは、町が交付できる排気量125cc以下のバイクなどが対象。町をPRする目的で企画され、7月から1カ月間の公募で全国から62点の応募があった。 「これから社会人になる若い人の感性も取り入れたい」と種子島中央高校の生徒に予備選をしてもらい、11点に絞った。その後、町長や交通・観光関係者らが最終的に園田さんの作品を選んだ。 CGデザインなどもするマルチメディア科に所属する園田さんは、もともとデザインに興味があった。妹や周りの人に意見を聞き、「シンプルだけれど、南種子町を表すデザイン」を考えた。 種子島宇宙センタ
岡山大学地球物質科学研究センターの電子顕微鏡。1ナノメートルの世界が右側のモニターに映し出される=三朝町山田 探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子を、三朝町にある岡山大学地球物質科学研究センターが分析する予定だ。はやぶさのプロジェクトにかかわっていた中村栄三教授が、帰還に向けて分析設備を整えてきた。中村教授は「微粒子がいつできたのかなど、総合的に微少量の物質を分析できる設備は世界で他にない」と意気込んでいる。 同センターは、これまでにも隕石(いんせき)の研究などの実績があり、物質に含まれる元素、年代などを分析することができる。イトカワの微粒子が同センターにきた際には、十数人の研究員で臨むという。 センターにある微細加工が可能な「フォーカスイオンビームシステム(FIB)」を使えば、わずか0.01ミリメートルというイトカワの微粒子1個を5枚程度に薄く切断することができる。ス
7年間60億キロの宇宙の旅を経て帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト責任者で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎教授(54)が23日、出身地の弘前市で記念講演をした。数々のトラブルに見舞われながらの成功に「幸運で出来すぎ。次の世代が育つようにしたい。(子どもらの)夢のきっかけになれば」と、市民や子どもたちに宇宙探査の魅力などを語った。 川口さんは今回、市民栄誉賞の受賞のために里帰り。この日は受賞講演会のほか、「はやぶさ」の軌跡をコンピューター・グラフィックスで描いた映画の上映会も小学生らを対象に開かれ、川口さんが子どもたちの質問に答えた。 探査機が打ち上げられた2003年5月9日に生まれた市内の小学校1年、川村昂(あきら)君(7)は「探査機の大きさは?」などと質問。さらに「小惑星への最初の着陸は失敗?」などの声が上がった。 川口さんは「プロジェクトは最初のスタート
日本実験棟「きぼう」の内部で、宇宙実験の雰囲気が味わえる=つくば市の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターに新しく展示館がオープンして1カ月余り。駐車場には連日、県外ナンバーの車が多く並ぶなど、すでに県内外から7万人近くが訪れた。国際宇宙ステーション(ISS)での日本人宇宙飛行士の長期滞在も始まり、6月には小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから帰還するなど宇宙への関心が高まっている。猛暑が続く中、冷房の利いた館内で日本の宇宙開発の歩みに触れることができるとあって、夏休みの人気スポットとなっている。 約1500平方メートルの新展示館は先月17日にオープンした。総工費は約2億円。これまでも展示館はあったが手狭で展示も限られていた。宇宙開発の情報を積極的に発信するため建設を進めてきた。 人工衛星による宇宙利用を紹介するコーナーには、
■大牟田市立図書館 職員「こんにちは」と声かけ 整理整頓も奏功 年間5千冊を超える蔵書の盗難や紛失に悩んでいた大牟田市立図書館が、3年がかりで盗難などを4分の1にまで減らすことに成功した。職員が来館者に「こんにちは」と声をかけ、棚に並ぶ本の整理整頓を徹底したのが奏功したという。監視カメラや盗難防止装置などに頼らないソフトな手法が、注目されそうだ。(松本健造) 大牟田市立図書館の蔵書は16万冊。年間利用者は延べ13万人で貸出数65万冊。市民の56%が利用する公共施設だが、市の財政難のため2007年春から、図書館流通センター(本社・東京)が運営している。 蔵書の盗難や紛失は、民間委託の前から悩みの種だった。04年度は5359冊(被害額789万円)、05年度には2396冊(358万円)と減ったが、06年度は4269冊(547万円)と再び増加。新態勢になった07年春、職員たちの提案で対策に乗
■八戸の天文家、知って 19日、講演と演劇 八戸市の時計商で在野の天文研究家だった前原寅吉(1872〜1950)の生涯を振り返る「講演と演劇の夕べ」が19日午後6時半から、八戸市公会堂文化ホールで開かれる。1910(明治43)年5月にハレー彗星(すい・せい)が接近した際、寅吉が彗星の太陽面通過を国内で唯一観測に成功したとされてから19日でちょうど100年。地元でもあまり広くは知られていない存在を見直す試みだ。(川上眞) 「夕べ」は、八戸の演劇集団「ごめ企画」の柾谷(まさ・や)伸夫代表が企画した。八戸聖ウルスラ学院高校教員でもある柾谷さんは、寅吉を描いた芝居を同校演劇部で指導、公演した経験がある。当日はその芝居をモチーフに「前原寅吉の夢 我が内なるラピュータ」と題して1人芝居を披露する。 また、日本近代史が専門で民衆思想史研究で知られる東京経済大名誉教授の色川大吉氏が「前原寅吉と宮沢賢
★産学協同のデザインコンペ 京都精華大と京都大の宇宙総合学研究ユニットと京セラが産学協同で実施した「ジュエリーデザインコンペティション2009」の表彰式が13日、伏見区の京セラ本社であった。53点の応募があり、最優秀賞1点、優秀賞3点、入選作5点が選ばれた。うち5点は試作され、入賞作品のデザイン画とともに同社1階の京セラ美術館で23日まで展示される。 両大学が09年から宇宙科学と芸術の融合を目指して取り組む「宇宙とアート」プロジェクトの一環で、今回は京セラがつくった人工宝石である再結晶宝石や京都オパールを使い、「宇宙」をテーマに装飾品のデザインを募集した。 最優秀賞を受賞した京都精華大3年岡本大祐さん(21)の砂時計「samsara(サムサラ=サンスクリット語で輪廻(りんね)の意)」=写真=は、膨張と縮小を繰り返す宇宙を、京都オパールで作った砂の動きで表現した。「彼女へのプレゼント」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く