9月に入りました。二十四節気では、露が濁って白くなるころの意の「白露(9月8日~)」、9月23日からは「秋分」に入ります。残暑もありながら、徐々に大気も澄んで秋めいてくる時季ともいえるでしょう。 さて、9月、そして仲秋といえば「十五夜」は外せませんね。月は、日本人にとっての三代風流“雪月花”のひとつ。桜を“花”というように、“月”も秋の月そのものをいうのです。そこには月を愛するゆえの言葉の数々が存在しています。そこで今回は、月や十五夜関連の季語について調べてみました。 一年中あるのに“月は秋”だとするのはなぜだと思いますか? それは、さやけく清く仰がれるため、とあります。四季それぞれに月の趣はありますが、秋の月はその極みであるというのです。どんな言葉があるのでしょうか。 ○「名月(めいげつ)」「良夜(りょうや)」 旧暦8月15日(今年は9月13日)の月または夜をいいます。一年でもっとも美し