【読売新聞】 米ハワイにあるすばる望遠鏡が撮影した宇宙の画像を市民約900人が専用アプリで分析し、未確認の小惑星などの可能性が高い天体381個を発見した。そのうち二つは地球に接近する恐れがある小惑星で、市民天文学の成果として注目され
【読売新聞】 宇宙航空研究開発機構( JAXA ( ジャクサ ) )が今年夏頃、サイバー攻撃を受けていたことが複数の関係者への取材でわかった。組織内のネットワークを一元管理する中枢サーバーが不正アクセスされ、日本の宇宙開発に関する機
古川聡宇宙飛行士(58)が研究実施責任者を務めた宇宙医学実験でデータの書き換えや 捏造(ねつぞう) があった問題で、宇宙航空研究開発機構( JAXA(ジャクサ) )が古川氏を戒告の懲戒処分にしたことが11日、わかった。古川氏の処分についてJAXAは「個別に公表する対象ではない」としているが、12日に本人が記者会見を開いて自ら説明し、謝罪する見通しだ。 古川聡・宇宙飛行士 研究は、一般人に閉鎖環境で2週間過ごしてもらい、ストレスの蓄積具合を調べることが目的だった。2016~17年に計5回実験が行われ、40人が参加した。その後、血液検体の取り違えなどが発覚し、19年に研究が中止された後、20年に外部からの指摘でデータの書き換えや捏造が発覚した。 JAXAの説明によると、古川氏はデータを直接扱う立場になく、20年まで不適切行為に気づいていなかったとしている。だが、JAXAは古川氏に監督責任がある
小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に最接近した後に目指す探査先として、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は小惑星「1998KY26」を選んだ。地球と火星の間を回る二つの候補から、探査機が受ける太陽の熱の影響などを考慮して決めた。到着は2031年7月の見通し。 1998KY26は球状で直径約30メートル。約10分に1回、自転している。高速で自転する小惑星を探査するのは初の試みだ。カメラを使い、どのような物質でできているかなどを探る。はやぶさ2が探査した小惑星リュウグウのように、水や有機物に富むタイプの可能性がある。リュウグウとの比較研究も期待される。 地球に向けて飛行中のはやぶさ2は、今年12月5日にリュウグウの石や砂が入っているとみられるカプセルを分離し、翌6日に豪州の砂漠地帯に着地させる予定だ。探査機本体はそのまま飛行を続け、地球の重力を利用した軌道変更を2回実施し、10年程度か
存続が決まった花山天文台(花山天文台提供) 京都大は17日、「アマチュア天文家の聖地」と呼ばれて天文ファンに親しまれてきた花山(かざん)天文台(京都市山科区)について、今後の運営費の確保にめどが立ったため、存続を決めたと発表した。クレーン製造大手「タダノ」(高松市)から10年間で計1億円の支援を受け、必要な人件費に充てる。 京大は岡山天文台(岡山県)で最新の望遠鏡が完成したことに伴い、2018年度以降、花山の人件費支出(年間約1000万円)を打ち切っていた。花山は1929年開設で現役最古の望遠鏡を備えており、宇宙飛行士の土井隆雄さんらが寄付を呼びかけていた。 京大で記者会見したタダノの多田野宏一社長は「花山天文台を残したいと寄付した。支援を機に、社員には視野を広げてほしい」と話した。前京大付属天文台長の柴田一成教授は「50年先も花山を活用してもらえるように頑張りたい」と語った。
群馬県館林市が舞台となったアニメ「宇宙(そら)よりも遠い場所」が、米紙ニューヨーク・タイムズの「ベストテレビ番組」海外部門に選ばれた。 同部門10作品でアニメはこの作品のみ。同紙は「世代や文化を超えておもしろくて感動でき、翻訳されるべき作品」などと評価した。 「宇宙よりも」は民間観測隊に同行して南極を目指す女子高生らの青春を描いたアニメで、今年1~3月に放映された。高校の所在地が館林で、つつじが岡公園や茂林寺も登場。その影響もあり、10月には館林が国内外のファン投票に基づく「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2019年版)」に選ばれた。 8日には茂林寺に県内外からファン約30人が訪れ、米紙での選出を祝うイベントが開かれた。地域情報サイト「館林くらし」運営者の中山墾さん(52)は、「老若男女が楽しめる内容だと証明された」と喜んでいた。
北海道から沖縄にかかる広い地域で観察できるのは2015年4月以来。空の高い位置で起きる好条件のため、神秘的な天文現象が期待できそうだ。 皆既月食は、太陽、地球、月が一直線に並び、月が全て地球の影に入ることで起きる現象。太陽から地球に届く光のうち、波長の長い赤い光が大気の層を通過する際に屈折して月に届くため、月は真っ暗にならずに赤銅(しゃくどう)色と呼ばれる赤黒い色で光る。 今回の皆既月食では、31日の午後8時48分から月が暗くなり始め、同9時51分~同11時8分にかけて月が全て地球の影に入る皆既月食となる。2月1日午前0時12分に元の満月に戻る。 国立天文台天文情報センターの石崎昌春さん(57)は「皆既月食が始まると月は暗くて探しにくいため、少し早めに観測を始めるのがコツ」と話す。
大学入試センター試験の地理Bで出題されたアニメ「ムーミン」に関する問題で、大学入試センターは18日、ムーミンの舞台をフィンランドとした根拠について、「日本の書籍に原作者のコメントとして『フィンランドにあるムーミン谷』との記述が見られる」と読売新聞に回答した。 書籍は1994年発行の「ムーミン谷への旅」(講談社)。同書には一方で、「ムーミン谷は、スウェーデンの祖父が住むしあわせな谷と、フィンランドの島々とがいっしょになって(中略)できたものです」との原作者コメントも掲載されている。 センター試験では、フィンランドを舞台にしたアニメとしてムーミンが正答とされたが、「ムーミン谷は架空の場所では」などと疑問の声が上がっていた。センターは「設問として支障はなかった」としている。
【ジュネーブ=笹沢教一】国連宇宙部(ウィーン)は、2021年に無人宇宙船を打ち上げ、宇宙で実験を行う独自ミッションを実施する。 実現すれば、国連による宇宙船打ち上げは初めて。新興国や途上国に対し、国際協力の形で、より低コストで短期間に宇宙開発に参入できる機会を提供する狙いがある。 計画は、宇宙の平和利用や途上国の宇宙利用支援を担当する国連宇宙部のシモネッタ・ディピッポ部長が本紙の取材に明らかにした。宇宙船は米国の宇宙ベンチャー「シエラネバダ」社の無人宇宙船ドリームチェイサーを使う。各国が保有する重量級打ち上げロケットの先端に搭載できる。ディピッポ氏は、日本が開発中の次期主力大型ロケット「H3」を打ち上げ用ロケットの候補に挙げた。
柿の種の宇宙日本食認証に携わった亀田製菓の本間さん(左)と佐々木さん(8月31日、新潟市江南区の本社で) 柿の種、宇宙へ――。 亀田製菓(新潟市江南区)の主力商品「亀田の柿の種」が8月、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))から「宇宙日本食」の認証を受け、国際宇宙ステーション(ISS)で宇宙飛行士が食べることができるようになった。米菓が認証されるのは初めて。 認証を受けたのは、専用パック(縦9センチ、横9センチ、高さ4センチ)に入った35グラムのピーナツ入り柿の種。乾燥剤などを入れて賞味期限を1年6か月に延ばしたが、中身は市販のものと同じだ。 同社が宇宙食の開発を始めたのは2014年。柿の種の「発売50年」を16年に控え、新たな研究テーマとして輸出などに役立つ「長期保存」に注目したのがきっかけだった。 JAXAの定めた宇宙日本食の基準は、▽常温で少なくとも1年半の賞味期限があること▽
ヨーロッパの石畳をよく知るその人は、「靴はよく選ばないと」と言った。駆けだしの編集者だった佐藤淳子さん(50)は、作家の須賀敦子とイタリア・ベネチアへ取材旅行に出かけた二十数年前を振り返る。同じ女子校のずっと後輩の自分を気にかけ、ユダヤ人街やひいきのカフェに連れて行ってくれた。「おしゃれでかっこいい、大人の女性でした」 「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ」。生前最後の著書「ユルスナールの靴」の書き出しだ。「完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、私はこれまで生きてきたような気がする」と続く。放浪の仏人女性作家ユルスナールの軌跡に、悩み揺れた自らの精神遍歴を重ねた。 夙川(しゅくがわ)(兵庫県西宮市)の裕福な家庭で育ち、戦後、キリスト教に入信。信仰を通じた社会実践と文学との間を川藻のように漂った。パリやローマに留学、イタリア人と結婚し、カトリック左派の
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