千葉県には、しょうゆメーカーが数多く存在することをご存知だろうか。まず千葉県北部においては、日本におけるシェアNo.1のキッコーマンは野田市に、同じく大手のヤマサ醤油は銚子市に本社がある。これら大手以外にも複数のしょうゆメーカーが本社を構え、さらに千葉全体に視野を広げれば、房総半島の外房内房にも多数のしょうゆメーカーが存在する。 どうしてこれほどまでに千葉県にしょうゆメーカーが集中しているのか。不思議に思った筆者は、キッコーマンの本拠地・野田市にある「キッコーマンもの知りしょうゆ館」を訪ね、その秘密を探ることにした。取材に応じ、解説してくれたのは同館の館長・山下弘太郎さん。いざ、“千葉×しょうゆ”の秘密に迫る! ■千葉県北部がしょうゆづくりに適していた2つの理由 山下さんによると、千葉県、特に北部に大手しょうゆメーカーの本拠地が存在する理由には、大きく2つの要因があるという。 「まず、千葉