覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕され、親族の葬儀に出席するため勾留を一時停止されていた50歳の男が21日、奈良県桜井市内を移動中の車から逃走し、警察が行方を捜査しています。 奈良地方検察庁などによりますと、飯田容疑者は奈良県の桜井警察署に勾留されていましたが、親族の葬儀に出席するため勾留の一時的な執行停止が認められ、21日午前8時前弁護士に付き添われて車で警察署を出たということです。その後、葬儀に出たあと弁護士と車で警察署に戻る途中、桜井市内で信号待ちをしていた車から逃げ出したということです。 午前11時すぎに弁護士から「容疑者が逃走した」と奈良地検に連絡があったということです。 飯田容疑者は黒の喪服姿だったということで、警察は70人余りの態勢で桜井市内を中心に行方を捜査しています。奈良地方検察庁の坂本順彦次席検事は「勾留中の容疑者が逃げてしまい、大変遺憾です」と話しています。