秋田県の山村で、もう47年間も活版印刷の地元紙を発行する「上小阿仁新聞」加藤隆男さんに「活字拾い、組版、印刷から裁断」までの一連の工程を見せていただきました。
今日流通している本は紙に印刷されて複製、頒布されている。印刷という場合、紙などにインクを使って文字、図、写真を複製することを指すが、パソコンの普及や技術の発展などにより、昔の定義と今日の定義ではだいぶ様変わりしている。 印刷の起源も、実は定かではない。紙とともに中国で始まったとされているが、かつてはインド起源の説もあり、日本発祥説もあった。出土遺物に大きく左右されるため、正確な起源ははっきりしていない。ただ、印刷術の発達には転写する紙とインクが不可欠なので、紙と墨、その条件がそろっていた中国で印刷が発達したという見解は首肯できるものである。 印刷術については、蔡倫の紙と違い、文献上にも表れないようである。その理由としては、それだけ生活に密着した技術だったことが諸書では指摘されている。この分野の古典的な著作の一つといえるT・F・カーター『中国の印刷術』では、印刷の二つの源流を指摘している。
宮城大大和キャンパス(大和町)の図書館に、埼玉県朝霞市の印刷所で長年にわたって使われた活字10万個、活版印刷機など機材一式が寄贈され、9日、収蔵式が行われた。デザインを学ぶ学生の創作活動や図書館のしおりの印刷に活用される。 寄贈したワタナベ印刷の渡辺昌郎さん(82)は「若い学生さんに活字を見直すきっかけにしてもらいたい」とあいさつ。大学関係者が見守る中で印刷の仕方を実演し、機械に注油を欠かさないよう指導した。 西垣克学長は「血と汗が染み込んだ文字の遺産を引き継ぎ、新しい知を生む努力をしていきたい」と述べた。活字を収めた木箱の一部は図書館入り口に展示。印刷機はサークル棟の一室に納めた。 活版は鉛の活字を1文字ずつ拾って組み、インキを塗って紙に押し付ける昔ながらの印刷技術。渡辺さんは2014年1月に廃業を決め、使い込んだ機材の引き取り先を募っていた。 宮城大4年の鈴木紗都さん(21)は
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新聞・雑誌などの報道メディアと、写真技術の開化期でもあった明治時代、日清・日露などの対外戦争に、多くの写真師が従軍した。未発達なカメラ、軍部の規制に苦しみながら、戦争の一瞬を切り取った「報道写真」は、何を記録し、何を伝えたのか。写真の持つ記録性に着目し、報道写真の在りよう、写真ジャーナリズムの役割を、豊富な挿図を交え探る。 明治の戦争と報道写真―プロローグ/日清戦争までの写真・印刷・報道メディア(写真と図像印刷の技術/新聞・雑誌の報道主義と視覚化)/日清戦争と写真報道の黎明(日清戦争と従軍写真班/民間の従軍写真師たち/日清戦争下の視覚メディア)/戦間期の情勢と義和団事件の報道(戦間期の技術開発と新しいメディア/海を渡った写真師たち/戦間期の軍部と写真/義和団事件と写真)以下細目略/日露戦争と写真報道/日露戦争と博文館の戦争報道雑誌/報道写真再考―エピローグ
西日本のオフセット校正印刷会社の工場で、1年以上働いた経験のある元従業員のうち、少なくとも5人が胆管がんを発症、4人が死亡していたことが、熊谷信二・産業医科大准教授(労働環境学)らの調査で分かった。作業時に使われた化学物質が原因と強く推測されるという。遺族らは労災認定を求め、厚生労働省は調査に乗り出した。 熊谷准教授によると、同社では91〜03年、「校正印刷部門」で1年以上働いていた男性従業員が33人いた。発症当時の5人の年齢は25〜45歳と若く、入社から7〜19年目だった。熊谷准教授が今回の死亡者数を解析したところ、胆管とその周辺臓器で発生するがんによる日本人男性の平均死亡者数に比べ約600倍になった。 校正印刷では、本印刷前に少数枚だけ印刷し色味や文字間違いなどを確認するが、印刷機に付いたインキを頻繁に洗うので結果的に洗浄剤を多用する。洗浄剤は、動物実験で肝臓にがんを発生させること
→紀伊國屋書店で購入 「紙と人間の親和性は永遠か?」 待ちに待っていた本が刊行された。『印刷雑誌』連載中から、本になるのをずっと待っていたものだ。紙と印刷について、文化、歴史、科学技術面からの考察をはじめ、9.11やWikiLeaks問題といった政治経済まで、じつに幅広い話題が採り上げられ、毎回読むのが楽しみな連載だった。 本書は、前日本印刷学会会長であり東京大学名誉教授(製紙科学)である “紙の専門家” 尾鍋史彦氏が、月刊『印刷雑誌』に1999年から2011年末まで13年間にわたって連載した「わたしの印刷手帳」156編のうち、70編を抜粋し分野別にまとめたものだ。 章立ては「第1章 印刷物の影響力」「第2章 情報と紙の関係」「第3章 産業としての印刷と紙」となっており、各章の終わりには書き下ろしで総括的な文章が掲載されている。 著者が製紙科学の専門家だから、ひたすら紙を礼賛した内容だと思
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