この夏、東京・上野公園にある東京藝術大学美術館で「夏目漱石の美術世界展」のキュレーションを手がけた、古田亮准教授。映画における監督のような役割を果たす「キュレーター」として、専門の近代日本美術史という視座から、宗達を祖とするこれまでの「琳派」の定義変更を迫る2004年「琳派 RIMPA」展をはじめ、数々の話題の展覧会を企画・実現。そのかたわら第32回サントリー学芸賞を受賞した著作『俵屋宗達ー琳派の祖の真実ー』も話題だ。古典美術と私たち、研究と展覧会、絵画と音楽など、さまざまな「つながる」を切り口に、展覧会や本を巡るお話をうかがった。 展覧会はふつう、一般の人たちにどう見てもらうかを意図すると同時に、専門の方々へのある種の発信も行っています。やはりその両方がなければ、展覧会は成立しないだろうと思うんですね。何をテーマに選ぶかは、もちろん自分がおもしろいと思うからなんだけれども、企画する最初の
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