紹介 戦前の中等教育における『校友会雑誌』を発掘し,内容を検討することで浮かび上がる群像……ストライキする学生,制服と女生徒,まだアマチュアだった文豪たち――初等と高等,公的カリキュラムに焦点をあててきた従来の教育史の狭間を埋め,生徒たちの多彩な生を描き出す. 目次 序 章 学校文化の探求へ(斉藤利彦) 1 学校文化へのアプローチ 2 学校文化の規定要因と本書の課題 3 新たなアプローチと史料論 I 学校文化とその表象 第1章 『校友会雑誌』にみる学校文化――表紙の変遷をとおして(斉藤利彦) 1 『校友会雑誌』の表紙から見えてくるもの 2 『校友会雑誌』と印刷文化 3 表紙の変遷にみる学校文化 4 「我々の雑誌は我々のデザインで」 5 「外地」の『校友会雑誌』 第2章 生徒の表現の場としての『校友会雑誌』――制約と可能性(市山雅美) はじめに 1 校友会雑誌の成立と動揺 2 校友会雑誌の編