呉座 勇一さんYuichi Goza (ござ ゆういち)●中世史研究者。1980年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。2008年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、国際日本文化研究センター助教。一般向けの著作としては、従来の一揆のイメージを打ち砕く『一揆の原理』(ちくま学芸文庫)、下剋上の実態に迫り、角川財団学芸賞を受賞した『戦争の日本中世史』(新潮選書)、40万部を超えるベストセラーとなった『応仁の乱』(中公新書)、日本史をめぐる俗説にメスを入れる『陰謀の中世史』(角川新書)がある。 「歴史は暗記科目だから苦手」と敬遠したり、「なぜ、昔のことを学ばなくてはいけないの?」という疑問を抱いたりする受験生は少なくないようです。そこで今回は、話題のベストセラー『応仁の乱』をはじめとするさまざまな著作を通して、歴史を多くの人にわかりやすく解説されている歴史研究者