尖閣諸島問題で日本を非難している間にも、中国政府は密かに日本株を買い進めていた〔PHOTO〕gettyimages 中国政府の日本株買いが止まらない。上位10名の大株主に名を連ねる日本企業だけで174社を数え、保有時価総額4兆円超! もはやハゲタカファンドより恐ろしいドラゴンファンドの真相に迫った。 狙われたら最後 「今年3月末現在の中国政府系ファンドの保有銘柄は、日本の上場企業の大株主(上位10名)だけで、174社に上ります。昨年9月末に較べて、全体では6社減少しましたが、保有する株式の時価総額は38%も増えて、4兆2447億円にも上るのです」 こう明かすのは、中国政府の投資動向を長年ウォッチしているちばぎん証券顧問の安藤富士男氏だ。 中国政府系ファンドとは、'07年9月に、当時の温家宝首相の肝入りで設立された国策投資会社の中国投資有限責任公司(CIC)のことである。CICは'11年末の