(ブルームバーグ): 米国は半導体製造の分野に熟練労働者をさらに呼び込もうと模索しているが、多くの現行従業員は今の職場にとどまりたいかどうか考えていることが米経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーのリポートで明らかになった。半導体業界の人手不足問題を浮き彫りにするものだ。 同リポートによると、2023年には半導体・電子機器分野の従業員のうち、向こう3-6カ月に現在の仕事を辞める可能性が少なくとも多少あると答えた人が全体の半数余りに上った。21年時点では、この割合は全体の約5分の2にとどまっていた。回答者が最も多く挙げた理由は、キャリア開発の欠如で、次いで職場の柔軟性が限られていることだった。 マッキンゼーのシニアアドバイザーで、米インテルに20年間勤務した経歴を持つウェード・トラー氏は「需要の面でブームに突入している」と指摘。「半導体業界では労働人口の約3分の1が55歳超