ブラジル南東部の小さな村「ノイヴァ・ド・コルデイロ」の住民数は600名だが、そのほとんどが女性だ。そして20歳から35歳の女性たちがたくさん、パートナーとして独身男性を求めているのだ。
ニッケイ新聞 2012年6月19~21日 2008年暮のリーマンショックに端を発した金融危機の影響で、日本に住むブラジル人労働者が「派遣切り」に遭い、3分の1にあたる約10万人が帰伯したといわれる。その中には既にブラジルに再適応して根を張ろうとする人、決心がつかずに悩んでいる人、日本に戻りたいと手を尽くしている人など様々なケースがある。 わずか3年間で10万人が帰伯した未曽有の“民族大移動”である『大量帰伯世代』は、将来的に日系社会やブラジルに大きな影響を与える可能性があると思われる。「日本に戻るのか、ブラジルに定着するのか」。帰伯者らに聞いた。(田中詩穂記者) (4)「もう日本に戻らない」、馴染めなかった就労体験 日伯の行き来を繰り返し、経済危機や個人的な事情で引き挙げたことをきっかけに、訪日の選択肢をきっぱり断ち切った人もいる。今回紹介する二人は60過ぎであり、もう少しで年金受給年齢に
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