トヨタ自動車やパナソニックなど日本を代表する製造業が、経営不振の半導体大手、ルネサスエレクトロニクスを買収する計画が浮上している。出資企業としては日産自動車、ホンダ、キヤノン、ファナックなどの名前が挙がる。そのほか自動車部品メーカーではトヨタ系のデンソー、ホンダ系のケーヒンのほか、世界大手の独ボッシュなど海外勢にも出資を求めている。第三者割当増資などにより、官民ファンドの産業革新機構と合わせて1000億円を出資し、ルネサスを共同で買収する計画だ。 これらの企業は、ルネサスの設立母体で主要株主のNEC、日立製作所、三菱電機3社や、三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行などの主力取引行に対し、10月にも計画を正式に提案する。 ルネサスは円高や市況低迷が響き、2012年3月期連結決算で626億円の最終赤字を計上。今期も最終赤字が1500億円に上る見込みだ。従業員5000人のリストラや国内工場