問題は「科学に疎い人たちにとって科学とはどのように受け入れられているか」です。 科学者による科学論や、科学哲学は「科学者にとって科学がどのように受け入れられているか」に主な焦点が当たっています。 では科学に疎い人たちにとって科学とはどのようなものなのでしょうか。おそらく重要なのは次の二点です。 ブラックボックス性:仕組みがよくわからない 権威性:にも関わらずなんかうまくいくし、それは科学者が実験したり理論的に考察したりしているおかげらしい。 ニセ科学批判が最終的に目指していることをニセ科学という言葉を使わずに表現するのなら「公益を損なう非科学的言説に関する啓発活動」となります。 それぞれの性質に対応して以下のような啓発活動が考えられます。 ブラックボックス性:市民講演やサイエンスカフェといった誰も何も言わないようなポジティブな要素しかない活動 権威性:科学的知識をホワイトボックスにするには