もしこれが、純然たる学術研究目的の復元で、建物内に立入りできるのは、普段は学術研究関係者のみ、ということであれば、可能な限りオリジナルと同じにするべきだろう。この場合、エレベーターは当然不要だ。 しかし、公共事業で観光施設を建てるとなれば、話は全く別だ。いくら学術的な考証に基づくといっても、観光施設として入場料を取って一般公開するのなら、バリアフリーに配慮するのは当然ではないか。 河村市長は過去に「観光の目玉」として復元する、と明言している。だとすれば、身障者であれ何であれ、特定の属性を持った人たちを排除するのは、行政のあり方として間違っている。もし筆者が名古屋市民だったら、納税者としてまったく納得ができない。 しかし、公的資金を用いて、史跡の場で行う公共事業なのである。エレベーター反対派の人たちは、エレベーター設置を求めるのは身障者の「わがまま」だ、と主張しているそうだ。 しかし、そのロ