平川 あずさ 2017年4月13日 木曜日 キーワード:栄養 友人が入院した。都内の有名ながん診療連携拠点病院に見舞いに行くと、元気そうな友人から「がんになっちゃたよ」とこぼされた。検査をすること1ヵ月。すい臓がんの疑いがあるが、原発(元々のがん)がまだわからないのだそうだ。がんの場合、原発のがんがわかるまでは病名が確定しない。 入院して2週間ほどしてようやくがんの原発は「肺」だと判り、治療が始まった。薬を投与してもがんの大きさはどんどん大きくなるばかり。入院1ヶ月後には腸閉塞を併発し、がん治療を中断して緊急手術を行った。外科的処置はうまくいったが、そのあと3週間後には食事を全く口にすることができなくなってしまった。 今回は、糖尿病や腎臓病などではなく、「がん」といえども病院での食事が治癒に大きな役割を果たすということについて考えてみたい。 がんのせい?薬の副作用? 通常、手術後の食事は、