県が開く外来魚駆除の釣り大会のチラシ。昨年3月の大会(下)にあった「外来魚駆除」の文言が、今月開催の大会(上)では消えている(滋賀県庁で) ブラックバスやブルーギルなどの外来魚一掃に向け、「外来魚駆除釣り大会」を年4回程度実施する滋賀県が、今年から「外来魚駆除」の言葉を外して「釣り大会」と名称を変え、参加者を募っている。 外来魚の再放流を巡って対立した財団法人「日本釣振興会」(日釣振)県支部と共催で6月に「釣り大会」を開くのに備え、表現に配慮したためという。県は「外来魚一掃の趣旨は曲げていない」とするが、外来魚駆除の市民団体は「県民だましだ」と指摘している。 日釣振は、全国の釣具店などでつくる団体。釣った外来魚の再放流禁止を盛り込んだ「県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」にも制定前に、反対を表明していた。現在も、琵琶湖岸でブラックバスを釣り上げた後、再び放流する釣り人の情報が県に寄