「アスペルガー(自閉症スペクトラム)には特別な才能があると言われますが、そんな甘いもんじゃない」と話すアズ直子氏 空気が読めない、常識が通じない、言動や服装が個性的、こだわりが強い、コミュニケーションが苦手―これは「アスペルガー症候群」という発達障害者の持つ大きな特徴の一部だ。 近年、医療現場では「自閉症スペクトラム症」という診断名に改定されたが、一般的には「アスペルガー」や「アスペ」のほうがわかりやすいだろう。 10年ほど前から世にぽつぽつと出始め、ここ数年で「アスペ」「コミュ障」という病名は広く知られるようになった。現在では関連書籍が1000冊余りも出版されている。その立役者となったのが、今回紹介する一般社団法人マスターセラピストトレーニング協会代表理事で、有限会社アズ代表取締役のアズ直子氏だ。 アズ氏自身も、アスペルガー症候群と診断された一人。6年前に出版した書籍「アスペルガーですが