How to watch NASA's first Boeing Starliner crewed flight launch today (scrubbed)
序 その昔この広い北海道は,私たちの先祖の自由の天地でありました.天真爛漫な稚児の様に,美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は,真に自然の寵児,なんという幸福な人だちであったでしょう. 冬の陸には林野をおおう深雪を蹴って,天地を凍らす寒気を物ともせず山又山をふみ越えて熊を狩り,夏の海には涼風泳ぐみどりの波,白い鴎の歌を友に木の葉の様な小舟を浮べてひねもす魚を漁り,花咲く春は軟らかな陽の光を浴びて,永久に囀(さえ)ずる小鳥と共に歌い暮して蕗(ふき)とり蓬(よもぎ)摘み,紅葉の秋は野分に穂揃うすすきをわけて,宵まで鮭とる篝(かがり)も消え,谷間に友呼ぶ鹿の音を外に,円(まど)かな月に夢を結ぶ.嗚呼なんという楽しい生活でしょう.平和の境,それも今は昔,夢は破れて幾十年,この地は急速な変転をなし,山野は村に,村は町にと次第々々に開けてゆく. 太古ながらの自然の姿も何時の間にか影
アニメ『とある魔術の禁書目録』を見てて、いつもちょっとひっかかってることがあって、それは、 「科学と魔術が交差するとき、物語は始まる」といういつも予告で言ってるセリフというか、文言。 魔術、呪術って、広義の科学じゃないの?・・・というのがいつも頭をよぎってしまうのだ。 そもそもここで言う魔術は、Zauberなのか、Hexenschaftなのか、いったいどっちなんだ。 以下、アニメ、ラノベに全然関係ないことをグダグダ書いておくので、タグは一応「民俗」扱いにしておく。厳密には民俗でもないけど。(笑) 元来、非英語圏・欧州では、呪術と妖術というのはかなり厳密に区別されていて、魔術、呪術、錬金術、魔道といった類は、体系をもった科学以前の科学だった。 近代科学によってそのほとんどは否定されてしまっているけど、そこには科学につながるであろう、合理的な考えの萌芽があって、原因、結果、予測、といったものが
隣人さんのところの魔法ものっぽいという記事を読んで、幻文畑として、少し。 ラノベの魔法、広義のラノベ、Fate関連も含めて、魔法を欧州文学的な意味での「魔法」として消化している作品、ていうのはほとんど見たことない。 大半が、魔法=理屈のいらない(もしくは俺理論な)サイキックになってることが大半で、ああいうのは幻文畑からは魔法とは言わない。 そもそも魔法というとき、「妖術」と「呪術」*1は明確に区別されるべきだし、それをしないと泰西魔法文学はちゃんと読めない。 資料を調べて、というか適当に「自分読み」をやって、固有名詞のストックだけはバカみたいに増えて、そういったレトリックでいかにも本物っぽくやってはいても、項目や固有名詞を脈絡なく並べすぎてしまう。 そしてかえって「魔法」に対する、著述家としての無知が露見してしまっているわけだ。あ、これは例に挙げられている『禁書目録』とか、特定の小説をさし
1.新渡戸稲造とジャンヌ・ダルク 「武士道」(1900年)で知られる新渡戸稲造(1862-1933)が生涯ジャンヌ・ダルクを崇拝していたことは案外知られていないと思います。 祖父のジャンヌ・ダルクに対する崇敬の思いは、明治十一年、札幌にいた十六歳頃に始まり、当時のノートによれば、彼はキリスト、ジャンヌ・ダルク、仏陀、モハメッドを精神の糧にしていた。ジャンヌの神と国王への献身は、祖父の心奥にあった武士の忠誠心と呼応して相通じるものがあったに違いない、と後年祖母はしみじみと語っている。しかも祖父自身若いときから、神秘的な体験をしていたそうである(加藤武子「新渡戸稲造とジャンヌ・ダルク」YANASE LIFE編集室(編)『とっておきのものとっておきの話』第3巻、芸神出版社、1997年)。 要するに、新渡戸は実は西欧の騎士道的な「女性の男性性」に自己同一化していたのです。新渡戸自身、自分が「神経質
二分間憎悪(にふんかんぞうお、Two Minutes Hate)とは、ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』に登場する架空の行事。作中の専制国家オセアニアの党員たちは毎日仕事を中断してホールに集まり、大きなテレスクリーンの前で、党と人民の敵(特にエマニュエル・ゴールドスタインとその一味ら)が登場する映像を見せられ、画面上の敵の姿や敵の思想に対してありったけの憎悪を見せなければならない「日課」である。 作中での扱い[編集] 二分間憎悪でテレスクリーンに流される映像や音響は党員たちの心に反射的な恐怖と憤怒を沸き起こらせる。「油の切れた巨大な機械がきしむような身の毛もよだつ摩擦音」[1]が爆発的に轟くのと同時に映像が始まり、党の裏切り者で人民最大の敵エマニュエル・ゴールドスタインの姿が現れ、党員たちは非難の唸り声をあげ、やがて30秒もたたないうちに怒号をあげるようになる。映像の中の
Using Science Fiction As a Lens on Today’s Events Science fiction is a genre of literature, film and television that combines elements of fantasy with future technology. It is often considered a subculture of its own. The first science fiction magazine was Amazing Stories, founded in 1926 by Hugo Gernsback. It was the precursor of a number of other digest magazines in formats ranging from bedsheet
2009年11月13日は「13日の金曜日」である。何か西洋的な根拠で不吉な日だと思われているが、それは特に根拠があるわけではない。仏滅が悪日だというのと同じくらいの迷信だが、それでもこの日に結婚式を挙げるのは、欧米圏では、友引に葬式を挙げるくらい忌み嫌われる。 その起源は北欧神話だとかキリスト教だとかいろいろ言われているが、実はどれも根拠は薄い。そもそも、昔から「13日の金曜日」が不吉だと言われていたわけではないのだ。「13」という数字、「金曜日」という日を忌避する傾向はあったが、それを組み合わせた「13日の金曜日」が特に不吉な日とされるようになったのは、わずか100年前、1907年の小説、トーマス・ウィリアム・ローソン(Thomas William Lawson)著『13日金曜日(Friday, the Thirteenth)』がきっかけだった。 以下、13日の金曜日恐怖症の詳細について
僕も以前に石川啄木や宮沢賢治のTwitter botを作ったのですが、気付いたら文学系のTwitter Botがたくさん増えていたのでまとめてみました(一部botじゃないものもあります)。 ちなみにこういうbotはプログラミングができなくても作れるTwitter botの作り方 を使うと比較的簡単に作れますよ(宣伝)。 俳句 正岡子規 (shikikoji) on Twitter 正岡子規 種田山頭火 (santouka) on Twitter 山頭火の句と、日記もときどきつぶやく 種田山頭火 句集 (Santouka_bot) on Twitter 山頭火の句 spam bashou (819575) on Twitter 松尾芭蕉がいろんな名句をつぶやく 名句bot (meiku_bot) on Twitter いろんな名句をつぶやく 松尾芭蕉(Matsuo Bashou) (Mats
凄いSFを読んだ……いや、本作をSFという括りで十把一絡げにしてしまうのは勿体無い。これはジャンルの枠組みを超え、物語が担う役割の本質を、一人の老人の一人称という形をとって我々に伝える稀代の名著だ。 “テラフォームされたアフリカ”というあまり普遍性が無い設定ながらも、普段から読書やSFに慣れていない人間にも強く推薦できる、本物の「小説」である。 本作には(狭義の)宇宙人や、ロボットや超能力者などといったものは出てこない。逆に、潤い、しっとりとした物語を全面に押し出し、文学的に解釈できる要因を大きく抱いている。SF的な要素は本筋を引き立たせる味付けにすぎず、内容的にはむしろ日本文学に近しいものがある。 選択する事や伝統について迷った覚えがある人にこそ、ぜひ本作を強く推したい。何故ならば、これは選択の意味合いと民族主義について声高に訴えかける物語であるからだ。もしくは、SF的な側面から読
ハアレツに発表されたエルサレム賞での村上春樹スピーチ(原稿なのか書き起こしかは不明)です。 彼の署名記事です。 原文は http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html 常に卵の側に 村上春樹 今日私はエルサレムに小説家、つまりプロの嘘つき(spinner of lies)としてやってきました。 もちろん、小説家だけが嘘をつく訳ではありません。すでに周知のように政治家も嘘をつきます。外交官や軍人は時と場合によって独自の嘘を口にします。車のセールスマンや肉屋、建築屋さんもそうですね。小説家とその他の人たちとの違いですけど、小説家は嘘をついても不道徳だと咎められることはありません。実際、大きい嘘ほど良いものとされます。巧みな嘘は皆さんや評論家たちに賞賛されるというわけです。 どうしてこんな事がまかり通っているかって? 答えを述べさせていただきます
作家の村上春樹さん(60)は15日、イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」を受賞し、エルサレム市内の会議場でスピーチを行った。村上さんは、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ侵攻を批判、日本で受賞をボイコットすべきだとの意見が出たことを紹介した。 村上さんは例え話として、「高い壁」とそれにぶつかって割れる「卵」があり、いつも自分は「卵」の側に付くと言及。その上で、「爆弾犯や戦車、ロケット弾、白リン弾が高い壁で、卵は被害を受ける人々だ」と述べ、名指しは避けつつも、イスラエル軍やパレスチナ武装組織を非難した。(時事)
「エルサレム賞」受賞式に出席する村上春樹氏=ロイター 【エルサレム=平田篤央】イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞が15日、作家の村上春樹さん(60)に贈られた。エルサレム市で開かれた授賞式の記念講演で、村上さんはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に触れ、人間を壊れやすい卵に例えたうえで「私は卵の側に立つ」と述べ、軍事力に訴えるやり方を批判した。 ガザ攻撃では1300人以上が死亡し、大半が一般市民で、子どもや女性も多かった。このため日本国内で市民団体などが「イスラエルの政策を擁護することになる」として賞の返上を求めていた。 村上さんは、授賞式への出席について迷ったと述べ、エルサレムに来たのは「メッセージを伝えるためだ」と説明。体制を壁に、個人を卵に例えて、「高い壁に挟まれ、壁にぶつかって壊れる卵」を思い浮かべた時、「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側
↓ビー・カミムーラさんによる日本語オリジナルhttp://0000000000.net/p-navi/info/column/200901271425.htmの転載です。 続きを読む ↓常野雄次郎さんによる英訳http://d.hatena.ne.jp/toled/20090131/p1の転載です。 (日本語オリジナルはhttp://0000000000.net/p-navi/info/column/200901271425.htm) 続きを読む ↓M.C.Valecillosさんによるスペイン語訳http://mc-en-japon.blogspot.com/2009/02/carta-abierta-hmurakami-para-que.html http://www.aporrea.org/internacionales/a71643.html http://www.laclase.
「村上春樹に読者の声を届けるよ!」で、コメントを寄せてくださったり、エントリーを宣伝してくださったり、(批判的な立場も含めて)関心を持ってくださったみなさまへ。 おかげさまで、個人的な予想をはるかに超える24名*1のメッセージを、出版社(講談社)に送ることができました。まずは感謝をお伝えします。公開可否の欄が空白になっているメッセージは、公開可と判断してブログに掲載させていただきましたが、いやそれはちょっと・・・という方はご連絡ください。 ところで、Googleで"Jerusalem-Prize"と検索すると、そのうち40%はtoledさんが英訳したビーさんの"Open Letter to Haruki Murakami about his Jerusalem Prize"にぶち当たるという、ものすごい状況になっています。アクセス数でも、Wikipediaに次ぐ2位と3位を独占*2。tol
イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞の09年受賞者に作家の村上春樹さんが決まった。受賞選定委員長が編集長を務めるイスラエルの有力紙ハアレツは21日付で、受賞理由について「日本文化と現代西欧文化とのユニークなつながりを描くなど、西側で最も人気がある日本人作家。読むのはやさしいが、理解するのはむずかしい」と伝えた。 http://www.asahi.com/culture/update/0124/TKY200901240160.html 他にも、「村上春樹 エルサレム賞」で検索すると、いろいろ出てきますね。*1 ところで、あれこれ検索してると、エルサレム賞については、かつてこんなことがあったそうです。 5月11日の南ドイツ新聞によると、ニューヨークの作家で、人権擁護活動でも有名なスーザン・ソンダクがこのほど、イスラエルのイエルサレムで開催されていた国際書籍市のおりに、「2001年イエルサレム賞
SFを語るなら1000冊読んでみよという言葉がある。これだけの数のSFを読まなければSFを語るな、ともいわれる。果たしてこれは本当なのであろうか? ここに面白い実験のレポートがある。それを紹介したい。 宮崎県の串間市にある石波海岸から約200メートルほど離れたところに「幸島」と呼ばれる小さな島がある。 1948年に京都大学の研究グループがこの島でニホンザルの観測を開始した。1952年にはサツマイモの餌付けに成功し、翌53年には「イモ」(imo)と名付けられた当時1歳半のメス猿が、それまでどの猿も行わなかった「砂のついたサツマイモを川の水で洗う」という画期的な行動を発明している。 さらにその翌年、「ハヤカワ」(hayakawa)と名付けられた3歳のメス猿の前に一冊のSF(※ハインラインの『夏への扉』だったと言われる)を置いたとき、なんとそのメス猿がその本を読み始めたのである。 この行動はやが
イスラム教の預言者ムハンマドを題材にして欧米で物議を醸している小説のロンドンの出版元で27日未明、放火事件があり、英警察当局は同日、反テロ法違反容疑で20−40歳代の男3人を逮捕した。英メディアが報じた。 10月に予定される英国発売を前に「言論封殺」目的で起こした犯行との見方が出ている。放火直後に火は消し止められ、大きな被害はなかった。この小説は米国のジャーナリスト、シェリー・ジョーンズさんのデビュー作「メディナの宝石」。ムハンマドと幼くして結婚した妻アイシャの人生が描かれている。 ロイター通信などによると、セルビアでは今年8月、イスラム教指導者らの圧力で店頭に並んだ同書が一時回収される騒ぎになった。米国では出版元が発売中止を決めている。(共同)
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