北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、両親と乗っていたとみられる加藤七菜子ちゃん(3)=東京都葛飾区=は24日夜に救助されたが、死亡が確認された。七菜子ちゃんを発見したのは、北海道の漁業取締船「海王丸」(306トン)。乗組員は「生きていてほしかった」と悔しさをにじませつつ、早く両親と「再会」できることを祈っている。 道漁業管理課によると、海王丸は通常、違法操業の取り締まりなどの業務に当たっている。23日は道東で業務に当たっており、カズワンの事故が発生したとの知らせを受け、直接の救助はできないものの捜索には貢献できると、第1管区海上保安本部に協力を申し出た。