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ブックマーク / blog.tinect.jp (28)

  • キャッシュレス決済がこんなに便利だって想像できた?

    このごろのキャッシュレス このごろいくつかキャッシュレスの話題をネットで見かけた。 飲店などが、キャッシュレス決済の手数料の高さに困っている、という話である。おれはそういう商売に携わったことがないのでわからないが、なるほど高そうだ。 とはいえ、この問題で小売店に同情する声というのはあまりない。ほとんどないといってもいいかもしれない。 「だったら現金オンリーにすればいいのでは?」という声が多い。「なじみの店、応援したい店では現金払いにしたい」という声もあるが、あまり多いとは言えない。 むしろ、オダギリジョーのCM(オダギリジョーの店に大口のお客さんがきそうになるが、キャッシュレス決済ができないことによって機会損失する……テレビをまったく見ない人向けの解説)のように、「じゃあいいですー」ってなるよ、という人が多い。現金まったく持ち歩かないよ、という人もいる。 おれは、どうなのか。おれはつねに

    キャッシュレス決済がこんなに便利だって想像できた?
    watto
    watto 2024/04/26
    本文中ではあまり強調されてないが、私の個人的動機はポイ活かなぁ。当初ぜんぜん関心がなくて、そこそこ溜まっていた額をごっそり還元したときの快感。意識してやるようになった2度目からは不満だらけになったけど
  • いつ、だれが、天皇を「特殊な存在」にしようと目論んだのか?

    だれが「天皇」を作ったのか おれは前に、易姓革命の対象にならない、中国の皇帝とも違う、ほかの国の「王」とも違う、「神格化された天皇」についてのを三冊読み、その感想を書いた。 古代日と天皇の起源に興味を持ったので、いろいろ調べてみた。 そこで松健一がこんなことを述べていた。 日の古代国家において、そういう虚構をつくりあげた人物(もしくは組織)があったことは、たしかである(現在の私は、その人物が天武であり、その協力者が藤原不比等だったのではないか、と考えている)。 『「孟子」の革命思想と日』 そう、天皇の神話というものは自然発生的に生まれたものではないだろう。自然発生したところがあったとしても、それをまとめた『日書紀』の編さんにおいては、その時の権力者による希望が反映されていないわけがない、そう思った。 で、だれなんだ? とか思いながら、古代日あたりのを読んでいて、こんなタイト

    いつ、だれが、天皇を「特殊な存在」にしようと目論んだのか?
    watto
    watto 2023/04/18
    私が 岩波新書『法隆寺を歩く』を読んだ時の感想も「そうか、法隆寺を作った(神格化した)のは藤原不比等だったのか!」でした。自ブログリンク失礼 https://www.watto.nagoya/entry/2021/10/22/160000
  • 小室直樹に、キリスト教、イスラム教、儒教、仏教の違いを学ぶ。

    おれはこの前、小室直樹のを読んだ。 読んで、「これはなんかすごいぞ」と思った。思って、立て続けに読んだ。これはもう、令和の小室直樹ブームが来るんじゃないかと思った。いや、そんなブームが来るかどうかはしらない。おれのなかでブームが来た。 二重三重の早とちりに独学の限界を思う どのようなブームか。比較宗教学的ななにかだ。 おれは仏教を中心にいろいろなを読んではいた。しかし、小室直樹のを読んで、それこそ、ハッとしたのである。ほかの宗教と比べてどうか、日におけるその場所はどこか。 小室直樹がはたしてどんな一般的な評価を得ている人かおれにはよくわからない。 なにやら右派への接近と言うか、取り込まれみたいなものもあるように思うが、どうにもそんなもの突き抜けたようななにかがあると感じた。 というわけで、おれは数冊の小室直樹ので、「要諦である」と語られたいくつかの要素を、それぞれの宗教、思想に割

    小室直樹に、キリスト教、イスラム教、儒教、仏教の違いを学ぶ。
    watto
    watto 2023/03/10
    人間のとことんたる卑小さと、それに対立するものの絶対的な巨大さが、共通しているのではないでしょうか。逆に言うと人間はほっとくとどこまでも夜郎自大になりかねず、そしてそれは自身にとっての不幸ですから。
  • 二重三重の早とちりに独学の限界を思う

    ある日人の正月 この間、正月というものがあった。新年だ。 なにをする? 初詣だ。初詣でどこに行く? 神社だ。そして、お寺だ。 おれは過去十数年、横浜総鎮守と言われる伊勢山皇大神宮にお参りし、すぐ横にある成田山横浜別院へ行く。この位置関係、場所の取り合い、なにやら明治の廃仏毀釈の影響など想像しないでもないが、まあいい。とにかく気にしないで、神社にお参りし、寺へ行く。 これを、気にしない。今年などはそのあとべつの寺に行ったが、「同じ真言宗系だからいいよね」などと言いつつ、そもそも神社と寺をはしごすることに違和感がない。地垂迹を心から信じているわけでもない。まあ、べつに違いはないよね、という。 「こんなのは日人くらいだ」とはいえない。おれは世界を知らないからだ。 まったく知らない。日から出たことない。カレー屋のネパール人とは少し話すこともあるが、宗教の話まではしない。カレー屋の壁には公明

    二重三重の早とちりに独学の限界を思う
    watto
    watto 2023/01/24
    カレー店のみならずうちの近所の台湾料理店にも聖教新聞が…というのは措いといて、予定説は難解ですが救済を求め祈り善行するのと救済の予定を確信するため祈り善行するのに外見上の違いはないというのが私の文字数
  • 反社を知るための「教養としてのヤクザ」について。

    必要悪 「反社」と呼ばれる人たちがいる。いまどき、金融かなにかの手続きで「反社に関わりないですか?」というチェックは当たり前のものとなった。 「反社」。とくにいわゆる「ヤクザ」。ヤクザはこの世に存在しているし、反社会的存在である。 「必要悪」と呼ばれる言葉がある。 ヤクザについてこの言葉が用いられることがある。曰く、外国人の反社会的存在に対する防御壁になっているだとか、云々。 おれはそう思わない。「必要悪」とは、究極的に警察のような存在であって、一般人が持つことができない銃器を手にすることが許される存在。それでも、この世の治安を保つためならば、それが許される存在。 そこまできて、「必要」と言えるのだと思う。警察を悪とは言わないが、必要悪とは言おう。 おれとヤクザ、ヤクザとおれ おれとヤクザはほとんど関わらずに生きてきた。だが、人生が変わるそのときに、ヤクザが絡んできた。 親の経営する会社が

    反社を知るための「教養としてのヤクザ」について。
    watto
    watto 2022/12/12
    "そのときに、母の妹の夫が警察官であった。その警察官が紹介したのが、反社の不動産屋であった。" ちょっとちょっとちょっとちょっと!!!!(゚Д゚;;;
  • 人生で見た最高のものは、岡本太郎の「太陽の塔」。

    おれが人生で見た最高のもの おれが人生で見た最高の人工物はなにか? と、書き始めようと思った。が、おれが人生で見た自然の風景でもそれを上回るものが思いつかなかった。 なので、おれが見た人生で最高のものは何か? ということになる。 それはなにか。太陽の塔である。 太陽の塔。1970年の万国博覧会の象徴としてぶっ建てられた「ベラボーなもの」だ。 現在も万博記念公園にその異様な威容でもって堂々と立っている。 言うまでもない、岡太郎の作品である。 「作品」といっていいのかどうかもわからない。そこまでの存在であるといっていい。 岡太郎の絵画は、どこか際立っているところがある。 岡太郎展や川崎にある岡太郎美術館などに行くと、そのエネルギーにただ圧倒されるばかりである。 絵画の見方についての正式な教育をうけていないおれには、圧倒されるとしか言えない。その実、そこまでよくわかっていない、というのが

    人生で見た最高のものは、岡本太郎の「太陽の塔」。
    watto
    watto 2022/10/01
    "皆さんの見た「最高のもの」も知りたいとか思います。" ん~、法隆寺。
  • 『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』を読んでみた。

    おれはバカかもしれないと思ったときに手に取った 図書館で倫理、哲学、道徳あたりの文庫の書棚を見ながら、「どれも難しそうで、読めそうにない。おれはバカなんじゃないか」と思ったら、このが目に入った。 『自分はバカかもしれないと思ったときに読む』。これである。 おれはまさに自分が「バカかもしれない」と思ったのである。今、この以外に読むがあるだろうか。 借りて帰ったおれは、このを午後の中央競馬の特別戦が始まる前に読み終えてしまった。 「ひょっとしたら、おれは賢いのか?」とも思ったが、もともとは「14歳の世渡り術」というシリーズのの文庫化だったらしい。 おれがいまの知識のまま14歳に転生したらそれなりに賢いのかもしれない。……と、言えるのだろうか。 バカは作られるというけれど このの冒頭で述べられているのは、「バカは作られる」ということだ。そのときの環境や、なにより周りの見る目によ

    『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』を読んでみた。
    watto
    watto 2022/05/20
    数学大好き、英語大好き、だがどちらもドがいくつもつくほどド下手の横好きで、するとどうなるかというと達人達の到達している高みの凄さがおぼろげながら理解できてしまってよけいにつらい…てこともあるんやでぇ。
  • 本当の上級国民。そういうものがいるか、いないか。たぶん、いる。いや、いるに違いない。

    おれはなぜ、この映画を観ようと思ったのか、よくわからない。 おれは社会の底辺を這いずる底辺層である。どういう展開になるかわからないが、「貴族」階級の姿など見たくもない。 おれが見たいのはおれと同じか、おれより下の階層である。ノンフィクション番組で言えば、フジテレビの『ザ・ノンフィクション』である。 松濤に住む箱入り娘を演じる門脇麦が気になったから、かもしれない。 おれにとって門脇麦といえば、白石和彌が監督した『止められるか、俺たちを』であの若松プロダクションの助監督である主演をつとめた門脇麦なのである。 革命的女性闘士から、松濤のお嬢様? それを見たかった? いや、違うな。再生してみて、「あ、門脇麦」と思ったくらいだからだ。 やはりなにか、耳にしたことある山内マリコ原作の、現代的な問題を描いた作品を観たかった、ということになるかもしれない。よく、覚えていない。 貴族の世界とそうでない世界

    本当の上級国民。そういうものがいるか、いないか。たぶん、いる。いや、いるに違いない。
    watto
    watto 2022/04/09
    あれ、黄金頭 さんの寄稿にしてはブコメが少ない? タイトルの問いに対しては「いるよ」の一言で、株式配当とか地代収入とかを 黄金頭 さん相手に説明するのもおかしいと思うのだが、ひょっとしてそういうこと?
  • 片付けられない人間の言い分を聞いてくれ

    おれは片付けられない おれは「片付けられない人間」である。 おれの内心のことなので証明のしようがないが「片付けようとしない」ではなく、「片付けられない」人間だ。 たまに、「片付けられない人間」について書かれたことを読むこともある。 だいたいが、発達障害だとか、ADHDだとか、そういう言葉と一緒に語られている。 おれは双極性障害(躁うつ病)という手帳持ちの精神障害を抱えているが、発達障害方面については診断を受けていない。 かかりつけの医師が、双極性障害についての治療を優先すべきで、発達障害方面の診断、治療は後回しでいいとしているからだ。 とはいえ、おれは「片付けられない人間」についての話やなにか、とにかく発達障害の事例とあまりにも自分が適合するのを何度も何度も見てきた。 だからといっておれが発達障害であるとか、ADHDであるとか言うことはできない。診断を受けていないからだ。 だから、以下に書

    片付けられない人間の言い分を聞いてくれ
    watto
    watto 2022/03/09
    黄金頭さんのようなタイプの場合「即座に片付けた方が楽だ」と気づいたとたんスイッチが入ったように性格が変わることもあると聞きます。https://youtu.be/YrGEwESYbis の冒頭約1分とか。
  • 独身中年のおれは社会の「不審者」であることを甘受する

    独身中年の不審者度 『見知らぬ人はすべて「不審者」、行き過ぎた通報も…平日昼間に出歩く中年男性の僕が困惑した理由』という赤木智弘氏の記事を読んだ。 平日の昼間に中年男性が一人でうろついていると、「不審者」扱いされる現実があるんじゃないか。 声優の落合福嗣氏なんて、平日に娘と公園で遊んでいただけで通報されたぞ、という話だ。 防犯としての「挨拶」を教育している例もあるし、なんでもかんでも「事案」になってしまう世の中ってどうなん? 偏見があるんじゃないの?……というような内容かと思う。 これに関して、おれも当事者の一人ということになる。 というか、通報する側である子供連れの親、あるいは子供そのものといったものも当事者であって、社会のほとんどの人間が当事者といえるかもしれない。 とはいえ、やはり中年独身男性で単独行動も多いおれは、「不審者」の対象たりうる一番の存在であって、我が事と思わざるを得ない

    独身中年のおれは社会の「不審者」であることを甘受する
    watto
    watto 2022/02/15
    みんながそうした不安を抱えているから やしお さんのこの記事が3000を超えるブックマークを集めたんだろうな… https://yashio.hatenablog.com/entry/20220208/1644325200 "逮捕にそなえる人生継続計画"
  • ただの思い付きを「価値あるアイデア」と思い込む人が分かっていないこと

    先日、こんな記事を拝読しました。 ゲーム会社の「アイデアの押し売り」への防衛策が注目集める。一方的に送りつけられたゲームのアイデアが行き着く先とは この条項は一見すると、メーカーがファンのアイデアを奪おうと考えているようにも見えるかもしれない。しかし真意としては別にあり、アイデアを送付した人から“権利主張”されないように、そのように記述することがあるのだという。 そうした人は、何らかのかたちでアイデアのスケッチやイラストをメーカーに“一方的”に送りつけており、実際には開発陣は目を通していなかったとしても、自分のアイデアが勝手に使われたとして権利を主張してくるのだという。 なるほど。頼みもしないのにファンから「アイデア」が送りつけられて、しかもそれを後から「パクられた」などと主張されない為に予防線を張っておく必要がある、という話ですね。 一昨年に起きた京都アニメーションへの放火事件でも、犯行

    ただの思い付きを「価値あるアイデア」と思い込む人が分かっていないこと
    watto
    watto 2022/02/07
    ただし偉い人になるとオリンピックの開閉会式に自分の「価値あるアイデア」を押し込める国があるという噂を聞いたことが。
  • 才能のない精神障害者にはロールモデルが存在しない

    ロールモデルの存在 ロールモデル。参考にすべき先達者。自らがそうなりたいと思えるような存在。そんなものだろう。 一般的な人間。例えば、大学を出て上場企業に勤めているような人にとっては、そのロールモデルを探すのは難しくないことだろう。 定年まで勤め上げて(いま現在、それが難しいかもしれないという話はあるかもしれないが)、老後は年金をもらってどうする。あるいは、早期に退職して別道を歩む、ベンチャー企業に転職する、などなど。 そんなロールモデルが身の回りや、あるいはネットを検索して出てくるのならばよい。 人生の指標になる。そのとおりの道を歩まずとも、ある程度の目印にはなるだろう。 が、おれのような人間はどうだろうか。 大学中退の高卒、そして精神障害者。実家が太いも細いもなく、一家離散済み。 そして、っていけるだけのさしたる才能もない。なんとなく生かされてしまっている。そんな人間の、ロールモデル

    才能のない精神障害者にはロールモデルが存在しない
    watto
    watto 2022/01/27
    ロールモデル達にはロールモデルがいなかったんじゃね? と言葉遊びでもなく、例えばLGBTを社会的に認知させたパイオニアたちのことを想像しわりと本気で思う。そしてロールモデル達の苦難は、想像を絶するのではと。
  • みんなが好きなものはそれなりの理由があって、プロと言えど、そこを軽視してはいかんのだ。

    おれがおれの社会人性に疑問をいだいている 仕事の話をしたい。おれも一応は働いているからだ。 働いている以上は、仕事の話くらいしてみたい。そういう気持ちになることもある。 「一応は」と書いた。 実はおれ、実家の太い大金持ちであって、不労所得で遊んで暮らしていてもいいのだが、世間体もあって……みたいな夢を見た。 一応は、と書いたのは、おれがおれの社会人性に疑問をいだいているからだ。 大学を中退してふらふら親の金で遊び暮らしていたら、いきなりの一家離散。 記憶があやふやななか、気づいたら零細企業に勤めていた。 それで、なんとなく働いていて、知らない間に正社員になっていた。 だからおれは、いつから働き始めたのか、履歴書に書けない。というか、生まれてからこのかた、履歴書を書いたことがない。 この、ふらふら、あやふやをずっと引きずって、もう二十年くらいになる。 ちゃんと就活をして、大学を出て、新人研修

    みんなが好きなものはそれなりの理由があって、プロと言えど、そこを軽視してはいかんのだ。
    watto
    watto 2021/12/14
    面白いなぁ。無理だとわかってるけど、もっと具体的に知りたいなぁ。わからない範囲で自分の仕事のことを書いている人は多いけど、もっと具体的に知りたいと思わせるところが黄金頭さんの非凡さなんだろうなぁ。
  • おれが抑うつ状態になったときのことを書き留めておきたい。

    うつ)」という言葉はわりと広い概念ではないかと思う。 もちろん、「うつ」=「うつ病」=「大うつ病性障害」と考える人もいるだろう。 とはいえ、信頼にたるかどうかわからないWikipediaでも「抑うつ」として項目があるように、「抑うつ状態」というものがある。 その根っこは、いわゆる「うつ病」である「大うつ病性障害」であることが多いのかも知れない。 しかし、実態、その原因は多岐にわたるといっていい。 たとえば、大切な人を喪ったとか、職を失ったとか、そういう人生上のイベントで気が塞ぐ場合もあるだろう。 それで抑うつ状態になることもある。 それは人間の心理として当たり前のことではあるので、病気としてみなされない場合もある。 おれはべつに「だ死のう」という軽い使い方をしてもいいと思う。 ちょっとした軽く不愉快な出来事でも、人はになると思う。 とはいえ、おれは双極性障害と医師にも行政にも認め

    おれが抑うつ状態になったときのことを書き留めておきたい。
    watto
    watto 2021/11/26
    自分が鬱で通院したことがあるので鬱について知ってるつもりでいたけど、ぜんぜん知らなかったようだぶくま。
  • 切った鼻毛の中に白髪を見つけたとき、男は“人生の秋”を知る。

    かつて、偉大なる詩人である田村隆一はこう述べた。 鼻毛って言えば、男は鼻毛を切って白髪を見つけたときに、“人生の秋”を知るんだ(笑) おれは二十代前半からライフステージというものがほとんど変わっていない。 同じ零細企業の、同じ一番の下っ端で、同じ低賃金で働いている。 結婚もなければ、子供をもうけることもない。 他人の結婚式に出たこともなければ、親戚の子供にお年玉をあげたこともない。 日から一歩も出たこともなければ、神奈川県から外に出ることも稀だ。 というわけで、おれはほとんど人間的な成長をしていない。 自分の魂を変えるようなイベントもなければ、自ら魂のあり方を変えて新しい体験をしようということもなかった。 ただ怠惰に、ぼんやりと過ごしてきた。 だから、おれの魂の部分は、同世代の多くの人間に比べてえらく幼いままだ。 悪く言えば幼稚、無理して良く言えば「若い」。 が、肉体というものは老いる。

    切った鼻毛の中に白髪を見つけたとき、男は“人生の秋”を知る。
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    watto 2021/11/03
    目歯魔羅という残酷な言葉があります。この記事中には出てきませんが。
  • 日本人は、いったいいつまでマスクを着け続けるのだろうか。

    第5波後の日 今、これを書いている現在、日における新型コロナウイルス感染症は第5波が落ち着いたところにある。 第5波どころか、2021年で一番落ち着いているという具合である。 第5波は、とても高い波だった。そこから考えると、あまりにも落ち着いてる。 落ち着いていて悪いことはない。当たり前の話だが。 落ち着き始めたころには、「なぜ落ち着いたのか」、「よくわからない」という専門家の記事なども多く見かけられたが、そのような記事もネット上では少なくなっているような感じだ。 なんで波が収束したのか、おそらくはいろいろの複合要因があるのだろうが、結局のところよくわからない、というのはちょっとよくない。 波を収束する手段が明確であれば、次の波への対応策も打てるだろう。 現状では、やはりワクチン接種をすすめ、手洗いなど基的な対策をして、密を避けて、ということになるだろう。 第5波が去ったのは紛れもない

    日本人は、いったいいつまでマスクを着け続けるのだろうか。
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    watto 2021/10/22
    ガテンの現場では第5波さなかでもマスクなし、鼻マスク、ウレタンマスクぜんぜん珍しくなかったですよ。
  • おれは、手をつないで徒競走をゴールしたい人間だ。

    このごろ短歌に関するを読んでいるのだが このごろ短歌に関するを読んでいる。 短歌にはとなったもの以外に、いや、それ以前の発生の場所として歌会などがあるらしい。 お題が出されて、それについて匿名で歌を提出する。歌人たちがお互いに点をつけ合う。題詠形式というらしい。 そんなことを読んで、おれは歌人でもないし、歌人になりたいわけでもない。 短歌を書いているわけでもないし、書いたとしてもそれを発表する気もないのに、「おいやめろ」と思ってしまう。 それはきついなーと思ってしまう。 なにせ、だれかと同じお題で競って、点数がつけられてしまうのだぜ。 それって、すごくきつくないか。苦しくないか。悲しくないか。怖くはないか。 おれは怖い。枕に顔を突っ伏して、足をばたばたしてしまうくらい怖い。 もちろん、歌会に誘われたわけでもない、参加しようとしたわけでもない。 ただ、そんなことを読んだだけで、そうなっ

    おれは、手をつないで徒競走をゴールしたい人間だ。
    watto
    watto 2021/07/06
    @goldhead さんの「一人称芸」とでも言うべき文体は独特で即座には類例を思いつきません。
  • 偽史や陰謀論のような「オカルト」が、魅力的過ぎる。どうすりゃいいんだ。

    オカルトの時代 「オカルト」と呼ばれるものがある。 超能力、超常現象、偽史、陰謀論、宇宙人……挙げていけばきりがない。 いま四十代のおれが思い出すに、小学校にだれかが心霊写真のを持ってきては、皆でもりあがったものだ。 まだデジカメもインターネットもなかった時代、テレビでもそんな番組はたくさんあった。 転機になったのはオウム真理教が引き起こしたテロであろう。 それ以後、テレビから心霊番組や超常現象ものが減ったように思える。 今ではほとんどなくなったような気がする。 「思える」、「気がする」というのは、べつに昔と今のテレビ欄をきちんと調査・比較したわけじゃないからだ。 だが、まあ同世代の人なら納得できるんじゃないかな、と思う。 とはいえ、この社会からオカルトが消えたのか? ぜんぜん消えていない。いや、雑誌『ムー』や東スポがある、と言いたいわけじゃない。 インターネットという媒体によって、昔の

    偽史や陰謀論のような「オカルト」が、魅力的過ぎる。どうすりゃいいんだ。
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    watto 2021/04/15
    もう10年以上も前の話になるが家族が癌に侵されたとき、ニセ医学やら拝み屋やらがどっかから湧いてわらわらと集まってきて、そいつらを呼び寄せたのが善意の親族・知人だと知った時の絶望たるや…
  • 大人になってもミニ四駆で遊び、ウルトラマンや戦隊モノを楽しめる人間になりたいと思っていた。

    コロコロ、ボンボン、あるいはその以前のこと おれにも子供だったころがある。 小学校の低学年くらいとかそのちょっと先くらいだ。 おれの家はその当時はそれなりに中流だったので、漫画雑誌『コロコロ』と『ボンボン』の両方を買ってもらっていた。 おれはおれなりに、実に普通に子供の流行りに乗っていた。 それはファミコンであり、ビックリマンであり、ミニ四駆であり、SDガンダムであった。 ポケモンは世代的にちょっと違う。 さらにちょっと遡れば、仮面ライダー(リアルタイムではBLACKになるか)であり、レンタルビデオショップで借りてもらった昭和歴代のウルトラマンシリーズだった。 もちろん、宇宙刑事モノにも、戦隊モノにも夢中になった。 子供心の決意 そんなころ、おれは心に一つのことを決めた。 すごく強い思いだったので今でも覚えている。 「大人になってもこの気持ちを忘れないぞ」。これである。 大人になってもミニ

    大人になってもミニ四駆で遊び、ウルトラマンや戦隊モノを楽しめる人間になりたいと思っていた。
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    watto 2021/03/19
    「R&RerはいくつになってもR&Rer、ヒッピーは年をとってもヒッピー、オタクは死ぬまでオタク」というものの、死ぬまで●●でいるためには多大な努力が必要。だが●●が●●をやめたら、何者でもなくなってしまうのだ。
  • たった5分の診療であれ「なんでも話せる」人を得ることは大きい

    おれの宿痾 おれは精神の病を患っている。 精神障害者として手帳も持っている。 べつに隠す必要もないし、隠してきたわけでもない。 行政的な病名は「双極性感情障害」ということになる。わかりやすくいえば「躁病」だ。 躁とを繰り返す。これには二種類あって、おれは躁との落差がそれほど激しくないほうのII型である。 いきなり全財産使ってしまうようなI型とは違い、あまり躁状態(軽躁状態)を感じることもなく、だいたい毎日々と生きている。 と、おれがこのような自身の病気を認識するには、ちゃんとした医師にかからなければならない。 自己診断では話にならない。 以下、いくらか病気や医療の話題をするが、診療を受けている人も、そうでない人も、なによりまず医師の診断、判断を尊重するようにお願いしたい。 おれの初診 では、おれが最初に精神科にかかったときはどうだったのか。 思い出してみる。 そのころおれは、ダイエ

    たった5分の診療であれ「なんでも話せる」人を得ることは大きい
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    watto 2021/02/12
    子ども医療電話相談#8000や救急安心センター#7119みたいな短縮ダイヤルが、精神疾患にも必要じゃないだろうか? 命に係わる度合いでは、あまり差がないのだから。