【北京=小林拓也】12月19日投票の香港立法会(議会、定数90)選挙の立候補届け出が12日、締め切られました。香港国家安全維持法(国安法)を導入した中国政府が進める「愛国者による香港統治」の方針のもと、選挙制度が改変されてから初の立法会選となります。香港メディアによると、154人が立候補を届け出ましたが、民主派が事実上閉め出された形です。 いままで立法会議員を輩出してきた民主派の主要政党である民主党や公民党は、当局の圧力の中で今回の立法会選への不参加を決定。ただ「民主派」や「非親中派」を名乗る13人が立候補を届け出ました。 前回2016年の立法会選の直接選挙枠の投票率は58%。民主派の得票率は約6割でした。今回は民主派の重要人物や主要政党が不参加のため、投票率が大幅に低下するとみられています。 香港中文大学の蔡子強(さい・しきょう)高級講師は香港紙・明報に「今回立候補した非親中派の人物は、