態度ひょう変の“すり寄り市長”に民主は拒否 10月25日投開票の川崎市長選の構図が民主党の衆院選大勝を受け大きく変化した。前回は民主、自民、公明、社民各党の推薦を受けた阿部孝夫市長(66)が突然、民主党に単独推薦を要請。だが民主党はこれを拒否し松沢成文神奈川県知事の元秘書福田紀彦県議(37)の擁立を決めたためだ。 3選を目指す阿部市長は「政党から距離を置く中立の立場」を強調、衆院選ではどの候補者も応援しなかった。だが衆院選後、民主党が独自候補擁立の方針を決めると「政権政党に乗っかって戦いたい」と態度を一変。 民主党の地元議員24人が面接をして多数決を採った結果は、福田県議14票、阿部市長9票、白票1票。連合はすでに阿部市長に推薦を出しており、同日選となる参院神奈川選挙区補選とのねじれが生じる懸念が残るが、ある市議は「勝ち馬に乗るような今回の態度を批判的に受け止める議員が多かった」