シーズン中盤の首位独走から一転、巨人にマジックを点灯させてしまったプロ野球・阪神タイガース。10日からの残り3試合に全勝しても、巨人が勝ち続ければ優勝できないピンチだが、優勝記念グッズをフル生産してきた業者らも「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えている。Vがフイになれば商品は廃棄処分の憂き目にあうといい、「なんとか優勝を」と祈る気持ちでペナントレースの結果を見守る。 阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)は阪神優勝の翌日から1週間の優勝記念セールを予定。18年ぶりに優勝した03年には、セール初日に16万人が来店、8階のタイガースショップの売り上げは1億円を超えた。今年は経営統合した阪急百貨店もセールを予定しており、6店でタイガース関連グッズを販売する。Vへの期待は大きい。 セールの目玉は「チャンピオンシップ」「ビクトリー」などの文字が入ったオリジナル商品。こうした商品の販売元の一つ、兵庫県尼崎市