トップ > 記事 > 音を極める――メディア芸術の音を創造した人々 第9回 作曲家、プロデューサー・菅野よう子[後編] 不破 了三 作曲家やプロデューサーとして、アニメ・ゲーム・CM・ドラマ・映画に数多くの楽曲を提供してきた菅野よう子氏。前編でお届けしたのは、幼少期から作曲を始め、導かれるように音楽業界へ足を踏み入れ、ゲームやCMに楽曲提供をするようになったこと。続いて、仕事をともにしてきた映像作家とのエピソード、次世代クリエイターへの思いなどについても語り下ろしていただきました。 連載目次 第1回 作曲家・田中公平(前編) 第2回 作曲家・田中公平(後編) 第3回 作曲家・神前暁(前編) 第4回 作曲家・神前暁(後編) 第5回 作曲家・鷺巣詩郎[前編] 第6回 作曲家・鷺巣詩郎[中編] 第7回 作曲家・鷺巣詩郎[後編] 第8回 作曲家、プロデューサー・菅野よう子[前編] 第9回 作曲家、
トップ > 記事 > 音を極める――メディア芸術の音を創造した人々 第8回 作曲家、プロデューサー・菅野よう子[前編] 不破 了三 アニメ・特撮・ゲームなどのメディア芸術の世界における「音」の表現を切り拓いてきたクリエイターにお話をうかがうインタビュー連載「音を極める――メディア芸術の音を創造した人々」。今回は「アニメ音楽に対する世の中の評価は、彼女の登場から変わった」と多くの人が口を揃えて語る、作曲家兼プロデューサーの菅野よう子氏です。まずは菅野氏ならではの楽曲制作方法から、学生時代の音楽活動、ゲームやCMへ楽曲提供してきた経緯をお話しいただきました。 連載目次 第1回 作曲家・田中公平(前編) 第2回 作曲家・田中公平(後編) 第3回 作曲家・神前暁(前編) 第4回 作曲家・神前暁(後編) 第5回 作曲家・鷺巣詩郎[前編] 第6回 作曲家・鷺巣詩郎[中編] 第7回 作曲家・鷺巣詩郎[後
Interview recorded on Monday, July 10th in Los Angeles, CA "Barbie" is undoubtedly one of the most anticipated movies of the year. At the end of last year, Finneas asked Billie Eilish to make a song for the movie after a conversation with Greta Gerwig and Mark Ronson. Now, the song, "What Was I Made For?" is ready to be released. Billie Eilish and Zane Lowe sit down in the theater to discuss the
ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)の5年ぶり最新アルバム『The Omnichord Real Book』は、ブルーノートに移籍してのリリースとなる。1968年生まれの彼女はもともと、ロバート・グラスパーの『Black Radio』、ジェイソン・モランの『All Rise』、マーカス・ストリックランド率いるTwi-Lifeの『Nihil Novi』など、同レーベルによる21世紀の重要作にいくつも参加してきた。 そもそも、ミシェルの音楽はR&Bにカテゴライズされることが多かったが、最初期のリーダー作『Plantation Lullabies』(1993年)の時点でジェリ・アレンやジョシュア・レッドマンを起用しているし、2000年代のアルバムにはクリス・デイヴ、ケニー・ギャレット、ジャック・ディジョネット、パット・メセニー、ジェイソン・リンドナー、ロバート・グラ
ポール・サイモンの最新作『七つの詩篇』は、ほぼポール一人のヴォーカルとギターだけのシンプルな構成ながら、複雑に練り上げられ、聴く者を深く魅了し瞑想の世界へと誘う内容だ。それは聖歌や賛美歌を思わせるサウンドスケープが広がる一つの組曲であり、それぞれに連なる7つの楽章で組まれている。この映像では、そんな『七つの詩篇』について録音風景を交えながら語られる。 ●プロフィール:60年に及ぶその実り豊かな音楽活動を通じてポール・サイモンは、『明日に架ける橋』、『サウンド・オブ・サイレンス』、『グレイスランド』など、不朽の名作を世に送り出してきた。グラミー賞の受賞は、16回。ロックンロール・ホール・オブ・フェイム=ロックの殿堂には二回迎えられていて、ソングライターズ・ホール・オブ・フェイム、ケネディ・センター名誉賞、米国議会図書館のガーシュウィン賞など、多くの場で顕彰されてきた。 ▼特設サイト:『七
少し前に、以下のツイートを目にした。 For You がリリースされた頃、山下達郎は今のようにリスペクトされる存在ではなく、一般リスナーにとっては「流行り物」で、頭でっかちの音楽好きにとっては「チャラチャラした音楽」と捉えられていたことは、ポップミュージックの受容の歴史としてきちんと記録に残しておいた方がいいと思う。— Andy@音楽観察者 (@andymusicwatch) May 14, 2023 当時のミュージックマガジンのレビューでの評価が典型的ですよね。 https://t.co/Rvj2l5r2pE— Andy@音楽観察者 (@andymusicwatch) May 14, 2023 このあたりについて参考になる山下達郎のインタビューを参照してみたいと思う。 というわけで、1989年から2004年まで読者だった rockin' on のバックナンバーを引っ張り出す「ロック問はず
『HOSONO HOUSE』が発表されたころ、共にYMOを結成することになる高橋幸宏もまた『サディスティック・ミカ・バンド』で本格的にバンド・デビューを飾っていた。坂本龍一も学生運動と決別し……。YMOで一世を風靡する直前、若き3人の軌跡を『細野晴臣と彼らの時代』の著者が描く。(全3回の2回目/#1、#3を読む) ◆◆◆ 細野晴臣と高橋幸宏。出会いは軽井沢・三笠ホテルのダンス・パーティーだった 1973年5月5日に発表されたデビュー盤『サディスティック・ミカ・バンド』は、ロンドンでT・レックスやデヴィッド・ボウイに感化された加藤和彦のグラム・ロック志向を色濃く反映し、また高橋幸宏が作曲した「恋のミルキー・ウェイ」においては、日本でいち早くレゲエのリズムを取り入れた。 日本ではまだ珍しかったレゲエについて、同じ1947年生まれの加藤と細野晴臣が当時の対談で話している。「いまレギをやりたくてネ
〈1枚目のソロ・アルバム『ホソノ・ハウス』が好きだったんですよ、とにかく。(略)いきなりあれを聴いて、メジャー・セヴンスとか、フランス近代音楽に通じるような、非常に高級なコード・ワークが出てくるんで驚いたんです〉(*1) 〈ところがあとになって訊いてみたら、(略)細野サンはハリウッドの映画音楽とかミュージカルからその辺の要素を体で学びとってたのね。フランス近代音楽はハリウッドに大影響を与えてるから。だから細野サンはちゃんと勉強したわけじゃないので。でも、勉強もしてない人がさ、ドビュッシーやラヴェルの和声の本質みたいなものをアメリカ経由で完全に血肉化してたんだよ。これは驚異的だったね。ぼくがこういうすごさを日本人に感じたのは、細野サンと矢野顕子だけですよ〉(*2) 坂本の『HOSONO HOUSE』に対する愛着は、彼がイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)に参加する大きな契機となったし、
坂本真綾待望の11枚目のフルアルバム「記憶の図書館」が5月31日(水)リリース!! アルバムの発売を記念して、「記憶の図書館」スペシャルコンテンツを全12回公開。 第1回目はこのアルバムリード曲で作詞・坂本真綾、作編曲・荒内佑(cero)による「ないものねだり」を公開。 出演:坂本真綾 インタビュアー:高橋修(ミュージック・マガジン) 「記憶の図書館」は豪華かつ異色の実力派クリエイターが参加した、前作「今日だけの音楽」に続くコンセプチュアルな意欲作。 ―全世界の人々の記憶を管理する記憶の保管庫、「記憶の図書館」。そこで“廃棄された記憶”を回収する少年が、ほんの出来心から持ち主の窓辺に返す幾つかの記憶の箱。それを開けた瞬間、溢れ出たのはどんな音楽だった?― コンセプト、イメージを坂本真綾のオリジナルストーリーで共有して書き下ろされた新録8曲を含む内容なっている。 荒内佑(ce
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