政治の嘘に人々が慣れてしまうとどうなるのか。「オルタナティブ・ファクト」「ガスライティング」など、ここのところ注目されている言葉とともに考えます。 目次 トランプ氏の嘘は続く ポスト真実とオルタナティブ・ファクト 嘘の効果──ガスライティング 嘘が導くディストピア──オーウェル『1984年』 ハンナ・アーレントの論じる嘘と全体主義 日本の場合 まとめ トランプ氏の嘘は続く 人は嘘にさらされ続けると、どうなるのでしょうか。サンタクロースがプレゼントを持ってきたとか、節分には鬼が来るとかそういう嘘なら、たわいもないものです。しかし、たしかにあったはずのものがないとされたり、明らかな数字の水増しを臆面もなく主張したりすることが、公の世界で次々と続けられる。しかも、社会的な権力を持つ者が、その権力の場において、そうしたあからさまな嘘を言い続けるとしたら、どうなるでしょうか。権力の嘘にさらされ続けた
東京メトロポリタンテレビジョン(MX)の番組「ニュース女子」が沖縄の基地反対運動をテロリストに例えるなどの内容を放送した問題で、動画投稿サイトで13日に公開された制作会社DHCシアターによる「続編」は、六つの論点について再取材し検証する内容だった。だが論点の提示の仕方や再取材の内容に、問題のすり替えやメディア批判が見られた。メディア論に詳しい専門家は「自分たちの主張を正当化しようという巧妙さを感じる。県内2紙が左翼的で偏った報道をしているという偏見を増幅させる懸念がある」と指摘した。 論点の一つは「『二見杉田トンネル』で危険だと引き返したのは問題か」という提起だった。これに対し「撮影スタッフの安全に配慮し、撮影を中止した」と説明。トンネルから抗議行動の現場の東村高江まで約25キロと距離は示したものの、二見以北に住民が住んでいることなどに触れず、危険部分を過度に強調した。 前回の放送は、
米メリーランド州ナショナルハーバーで開催された保守政治行動会議(CPAC)に出席した大統領上級顧問のケリーアン・コンウェー氏(2017年2月23日撮影)。(c)AFP/Mike Theiler 【3月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、昨年の大統領選中にバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領に電話を盗聴されていたと主張した問題で、大統領上級顧問のケリーアン・コンウェー(Kellyanne Conway)氏は13日、これを裏付ける証拠はないと述べた。 昨年の米大統領選中に、オバマ前大統領がニューヨーク(New York)のトランプタワー(Trump Tower)の電話を盗聴するよう命じたというトランプ大統領の根拠のない主張をめぐり、トランプ政権に対して証拠を示すよう求める声が強まっている。 コンウェー氏は米ABCテレビの番組「グッドモーニング
Search, watch, and cook every single Tasty recipe and video ever - all in one place! News, Politics, Culture, Life, Entertainment, and more. Stories that matter to you. 「リベラル・ソサエティ」「コンサバティブ101」という二つのニュースサイト。それぞれリベラルと保守に偏った記事を配信している。両サイトが2月22日、酷似した記事を流した。BuzzFeed Newsの調べで、同じ会社がこの2サイトを運営している可能性が高いことが分かった。 アメリカでは、真偽があいまいな記事を大量配信するニュースサイトが乱立し、社会問題化している。狙いは広告収入で、Facebookを介して記事を拡散させるのが特徴だ。 大統領選ではフェイク(偽)
昨年の大統領選挙以降フェイクニュース問題に揺れる米国で、心理学の研究者が「排斥されていると感じる人ほど、フェイクニュース(偽ニュース)を信じやすい傾向がある」とする研究の成果を発表した。 米プリンストン大学で心理学・公的行動を専門とするアリン・コーマン助教授の論文が、実験社会心理学の学術誌「Journal of Experimental Social Psychology」に掲載され、英メディアInternational Business Timesなどが報じている。 2つの実験 コーマン助教授らの研究チームは、仮説を検証するため2つの実験を計画。まず第1のアンケート調査のため、インターネット上で119人の参加者を募った。 アンケートは4段階の質問で構成。第1段階では、参加者に対し、身近な友人にかかわる最近の不愉快な出来事について記述するよう求めた。 次に、排斥を含む14種類の感情を感じた
映画「ア・キュア・フォー・ウェルネス(原題:A Cure for Wellness)」は2月17日、全米公開された。20世紀フォックスが配給。「パイレーツ・オブ・カリビアン」で知られるゴア・ヴァービンスキー監督の作品だ。 デイン・デハーン演じる主人公が、行方をくらましたCEOを探してスイスの療養施設に向かう。だが、施設には秘密が隠されていた——というスリラー映画。アメリカの国民的スポーツの祭典スーパーボウルでもCMを流すなど、大々的に宣伝を仕掛けた。 その宣伝の一環で、偽ニュースサイトを五つ立ち上げた。名前にアメリカの地名が入っており、地元メディアを装っている。(現在すべて映画サイトにリダイレクトされる) サクラメント・ディスパッチ http://sacramentodispatch.com ソルトレイクシティ・ガーディアン http://saltlakecityguardian.com/
『選挙』『精神』などの「観察映画シリーズ」で知られる映画作家、 想田和弘さんによるコラム連載です。 ニューヨーク在住の想田さんが日々「観察」する、 社会のこと、日本のこと、そして映画や芸術のこと…。 月1回の連載でお届けします。 第49回 政治家たちが「ブルシット(牛のウンコ)」を投げつけてきたら 皆さんは「bullshit(ブルシット)」という英語のスラングをご存知であろうか。「Don’t bullshit me.(でたらめ言うな)」とか、「That’s bullshit!(ふざけんな!)」とか、「He’s a bullshitter(奴は嘘つき野郎だ)」などという具合に使う。 要はブルシットとは、「でたらめ(を言う)」や「嘘(をつく)」という意味なのだが、字面を文字通り直訳すると「牛のウンコ」(語源的には「bull」には「でたらめ」という意味があり牛ではないらしいが)。英語圏で暮らして
仏日刊紙「ル・モンド(Le Monde)」は、オンラインにおけるフェイクニュース(偽ニュース)拡散を抑制するプロダクト群「Decodex(デコデックス)」をリリースする予定だ。Decodexは3つの事実確認プロダクトで構成され、その中核となるのが、600のWebサイトが登録されたデータベースだ。 仏日刊紙「ル・モンド(Le Monde)」は、オンラインにおけるフェイクニュース(偽ニュース)拡散を抑制するプロダクト群「Decodex(デコデックス)」をリリースする予定だ。 Decodexで可能なこと Decodexは3つの事実確認プロダクトで構成され、その中核となるのが、600のWebサイトが登録されたデータベースだ。これらのサイトは、ル・モンドの事実確認部門デコドゥール(Les Decodeurs)によって信頼性が判断され、1年がかりで収集された。 データベースには主にフランスのWebサイ
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の日報で現地の「戦闘」が報告されていた問題に絡み、稲田朋美防衛相は8日の衆院予算委員会で「戦闘行為」の有無について、「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」と述べた。 PKO参加5原則では、紛争当事者間の停戦合意が参加の条件で、「国際的な武力紛争の一環として行われる、人を殺し、または物を破壊する行為」という、政府が定義する「戦闘行為」があった場合、自衛隊はPKOに参加できない。稲田氏の発言は「参加ありき」で現状を判断しているとも受け取られかねない内容だ。 民進党の小山展弘氏に答えた。稲田氏は一方で、日報で報告された昨年7月に大規模な戦闘について、「法的な意味における戦闘行為ではない」との従来の政府見解を述べた。 また、防衛省が現地部隊の報告文書をいっ
ネット掲示板サービスredditが、「オルタナ右翼」(alt-right)を自称するユーザーらが集まっていた「/r/altright」など複数のスレッドに対しアクセス禁止(BAN)処置を行った。同スレッドでは組織的に個人情報さらしなどの行為が行われていたとされ、これがredditの利用ポリシー違反とされたため(TechCrunch、GIGAZINEreddit上でのこれに関する議論用スレッド)。 同スレッドでは、「コミュニティ」が嫌がらせを行いたい人物の住所や電話番号などをさらす行為がしばしば行われていたとのこと。その対象者の家に対しスワッティングが行われたり、偽の宅配ピザ注文が行われるといった被害が出ていたという。 これに対し、検閲や言論弾圧だとしてredditを批判する声も出ている。
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