発表・掲載日:2006/05/11 単層カーボンナノチューブで高強度繊維の紡糸に成功 -後処理なしで工業材料として高品位な単層ナノチューブ製造技術を確立- 従来の量産技術で供給される単層カーボンナノチューブ(SWNT)は、品質面で工業材料としての要件を満たしておらず、ユーザー側で精製・改質等の後処理が必要であった。 SWNTの合成において、反応を精密制御し、品質(純度、グラファイト化度)や触媒効率を飛躍的に改善し、精製・改質等の後処理工程が不要の超高品質のSWNT量産技術を開発。 本技術で製造される超高品質単層カーボンナノチューブを用いることによって、これまで必須と考えられてきた表面改質や分散技術なしで、直ちにSWNTの紡糸や製膜といった加工プロセスが可能に。 品質(純度、グラファイト化度)を大幅に改善しただけでなく、SWNTの直径を0.1nm単位で精密に制御することも可能。 独立行政法人