晴れ - Bosso!雑文, はてな | 18:52 | ※前回までのあらすじ→id:tzk:20051207:1133934934ジリリリリ・・・３分間の経過を告げるベルが鳴り響くと、 室内の人々はトレーニングを中断して休憩に入った。ここは、とあるボクシング・ジム。 プロボクサーを目指す男達が通う本格的なジムではあるが、 金曜の夜ともなると、運動不足解消を目的とした社会人の姿も目立つ。 ケンタロウもまたその中のひとりだ。 だが持ち前の運動神経の良さから、たびたびプロへの勧誘を受けていた。「今日はどうした、ケンタロウ。なんか動きに切れがなかったぞ？」 「あ、サエバさん。」声をかけてきたのは、トレーナーのサエバだった。 ケンタロウとは年齢も近く、たまにふたりで呑みに行くような仲だ。「仕事が忙しいのか？」 「いや、別に何もないすけど……。」そう言いつつも、どこか上の空のケンタロウ。 心配したサエバが言葉を発しようと
