福島県沖の魚介類を対象とした県の放射性セシウム検査で、平成27年に調べた約180種類、8577点のうち食品衛生法が定める基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えたのは4点、割合は全体の0・046%だった。基準値超の検体数は検査を開始した23年4月以降、減少傾向にあり、27年に初めて1桁となった。県と県漁連は試験操業の魚種や海域の拡大に向けた検討材料とする。 県が27年に実施した検査で基準値を超過した4点は、富岡沖で採取したシロメバル3点と、いわき沖で捕獲したイシガレイ1点。 基準値を超えたのは23年が1972点のうち39・8%に当たる785点、24年が5580点のうち16・5%を占める921点、25年が7641点の3・7%となる280点、26年は8722点のうち0・9%の75点だった。 県は基準値超の検体が減っている要因として(1)セシウム134の半減期が約2年である(2)魚介類の