化学調味料、というと何かと否定されがちな存在だ。その存在自体もそうだし、それを使った料理も遠慮されがちだ。オーガニック志向や健康志向の元、無化調を謳い文句に挙げた料理店などはそこらじゅうにある。僕自身、化学調味料が健康に及ぼす影響などについて、あんまり詳しくないのだけれど、なんとなく「使っていない方が良いのだろうな」と思う。そういう風に思うんだけれど、自分自身が料理する時は頻繁にというほどでもないけれど、わりかし使っている。ただ、それは「便利だから」だとか「化学調味料を使用することによって料理が美味しくなるから」という理由ではない。なんとなく「使いたいから使う」というよく分からない理由で使っている。 なぜ使いたいのか。それは「その料理をジャンクなものにしている」という感覚が味わえるからだ。もちろん、化学調味料を使用した料理がジャンクである、という『美味しんぼ』のような思想を持っているわけで