なんで、被害者がここまで卑下しないといけないのかーー。読者の多くはそう思い、胸を痛めたのではないか。昨年末、ブログでグラビアアイドル時代のセクハラ被害を告白した女優・石川優実さんのことだ。 石川さんは2月25日、東京・下北沢の「本屋B&B」で開かれた「MeToo」を考えるトークショーに登壇。記事に込めた意図や反響について語った。(弁護士ドットコムニュース・園田昌也) ●同業者からの薄い反応 石川さんは2017年12月、はあちゅうさんのMeTooに背中を押され、「note」に記事を投稿。望んでいないのに露出の多い撮影を強いられたことや、テレビ局のプロデューサーに性接待を要求されたことなどを綴り、大きな反響を呼んだ。 「同じような被害に遭っている人、芸能界にすごくたくさんいると思う」と石川さん。「私はそんなに仕事がなく、失うものがほとんどなかった。私が書かなきゃという責任感に駆り立たれていまし