外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法(入管難民法)の改正案が成立した。自由党の山本太郎参院議員は、本会議場での投票の際、牛歩戦術で抵抗しつつ、「(法案に)賛成する者は、2度と『保守』と名乗るな! 保守と名乗るな、『保身』だ!」と叫んだ。山本は「この国に生きる人々を低賃金競争に巻き込むのか、世界中の低賃金競争に」とも語り、与党議員に向かって「官邸の下請け!経団連の下請け!竹中平蔵の下請け!」と声を張り上げた。 山本の叫びと呼応するのが、保守派の月刊誌『月刊日本』である。12月号では「奴隷扱いされる外国人労働者」と題した特集を組み、入管難民法改正に反対の姿勢を鮮明にしている。編集部は、従来の外国人技能実習制度がいかに外国人の人権を侵害し、過酷な労働を強いて来たかを訴えた上で、次のように論じる。 「外国人労働者の人権侵害を防ぐ体制も整えず、なし崩し的に外国人労働者受け入れを拡大することは