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松本三和夫『知の失敗と社会 科学技術はなぜ社会にとって問題か』岩波書店 評者 伊勢田哲治(名古屋大学) 本書は豊富な事例に基づき、科学・技術・社会の境界で起きる問題の処理の仕方について具体的な提案を行う、非常に示唆に富む本である。ただ、議論の細部にはいろいろな問題があるように思われる。以下、本書の全体の要約をまず行い、そのあといくつかの点について批判していく。 まず、本書の主な議論を章を追って紹介していこう。第一章では、著者の主な関心対象である「知の失敗」の概念が「構造災」の概念と共に導入される。科学、技術、社会の境界で起きる問題の中には、天災とも人災とも言えないタイプの問題が存在する。それは、問題をきちんと把握して対処するための社会的構造がないために起きる災害で、これが著者の言う「構造災」である(p.25)。構造災の例として挙げられるのは19世紀イギリスのボイラ爆発事故で、当時はそれを「
加藤源太郎(神戸大学) 現代のSTS研究の源流の一つとして、科学技術が社会問題を引き起こす罪人として扱われたことがあげられる。科学技術が引き起こした「失敗」は、科学技術に対する盲目的な信頼から目覚めるきっかけを与えた。そして、科学技術が社会とつながっているのだという主張を、いくつかの側面から展開するSTSの諸議論を導いたと言える。 科学技術がわれわれの生活に浸透してくるにつれて、科学技術と社会のつながりをはっきりと感じ取れるようになったという点は、科学に対する言及が社会的な側面を強調しなければならなくなった重要な一つの契機としてとらえておくべきであろう。それゆえ科学技術の失敗は、われわれの生活に直結した危険の原因であり、個々の失敗に対して技術や政策を批判する声は後を絶たない。近年注目されている「失敗学」は、単純な科学技術批判を脱して、同様の失敗を繰り返さないことこそが重要であるという立場か
Online ISSN : 1884-2755 Print ISSN : 0021-5414 ISSN-L : 0021-5414
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DrOgriのブログおやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。 今年の日本社会学史学会は、さびしい学会でした。 参加人数が少ないとか、会場が山の上だとかということではありません。 石塚省二先生がいらっしゃらないからです。 先生は、およそひと月前、5月24日、肺炎のため亡くなりました。 享年、63。 まだ若い、惜しい死です。 学史学会の大会は、ほぼ恒例のように、先生の報告が「トリ」でした。 その風貌、語り口、手書きのレジュメ、自著の紹介・・・ まさに学史学会の「名物」でした。 昨年の学会懇親会での写真 今年もまた、報告の「トリ」は石塚先生が行うはずでした。 プログラムには先生のお名前も報告題名も載せられていました。 当日、先生の最後の著書の写しが配られました。 懇親会の冒頭に、短い「偲ぶ会」」が開かれました。 「省ち
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日常経験、日常知、日常生活を改めて見直す動きが、近年社会学、哲学、言語学などの諸専門的学問分野で盛んである。社会学の分野では、とくにエスノメソドロジー、象徴的相互作用論、現象学的社会学などの<新しい>社会学が日常生活を問題にしている。本稿で問題にしている事柄は、次の三点である。 一、 社会学の内部で日常経験の世界に関心をむけさせる刺激因はなにか。日常経験へと志向する社会学が<新しい>と呼ばれるのはなぜか。日常経験論とシステム理論とはどのような問題として相互に関連するのか。 二、 一で明らかにした<科学の抽象的現実>と<生活世界の具体的現実>との<取り違え>の問題を、シュッツ=パーソンズ論争を例にして検討する。 三、 ルーマンのシステム理論においても、<科学の自己実体化>の角度から二の問題が論じられている。ルーマンの論理を検討する。
今回は、石川良子さん。ひきこもりの会の世話人も務める石川さんは「いまこそ、ひきこもりを再考すべき」と語る。ひきこもりの現状や今後についてうかがった。 ――ひきこもりの問題に取り組むいきさつは? 私自身、ひきこもりの経験があるわけではないのですが、ひきこもりにシンパシーを感じたのが、そもそもの始まりでした。ひきこもりが注目され始めた2000年ごろ、私は大学卒業後の進路に悩んでいました。この先どうするか、と考えながらもまったく就職活動に身が入らず、身も心もモヤモヤしていました。 ちょうどそのころ、ひきこもりの存在を知ったんですね。「この人たちの何が問題なのか」と疑問を抱くと同時に、「ひきこもりの問題は私のいまと通じる部分がある」と感じました。その後は、運よく大学院に滑り込むことができたので、当事者に会い、話を聴くことを通して考えを深めたいと思うようになったのが始まりです。 ――ひきこもりの現状
4年ぶりに開催された「萬年社コレクション調査研究プロジェクト報告会」は、総勢80名ほどの参加者となりました。多数来場いただき、誠にありがとうございました。当日は造幣局桜の通り抜けも開催中とあって、絶好の会合日和で、4月の春らしい一日でした。旧萬年社OBを始め、多くの研究者の方々、メディア関係者の方々にもお越しいただきました。 前半第1部では、完成した目録の概要をかいつまんでご紹介し、後半第2部では、それぞれが研究展開の可能性についてお話しいたしました。短い開催時間に目一杯の報告内容を詰め込みましたが、「盛り沢山で寝ているヒマがなかった」とのお褒めの言葉(?)もいただき、プロジェクト最終の報告会に相応しい熱気のあふれた集まりとなりました。 今後は、完成した資料目録を元に、各自が研究を推進し、近い将来、成果報告書を出版できることを祈願しております。今後とも萬年社コレクション調査研究プロジェクト
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The British Journal of Sociology:Special Issue Piketty Symposium 2014.12 イギリス社会学ジャーナルなる雑誌が、社会学としてピケティ『21世紀の資本』について2014年暮れにシンポジウムを開いたとか。ぼくはこの業界に詳しくないけど、イギリス社会学会のえらい雑誌みたいだ(ちがったら教えて)。その論文集が出ている。 ピケティは、自分の本が経済学と歴史学との間隙に成立したものたと主張している。そして経済学はいばりんぼうをやめて、他の社会科学との協力を進めなくてはいけない、と述べている。だから、こういうアプローチは大歓迎だろう。そして、分析として社会学的な知見が活かせそうな部分もいろいろありそうだ。というわけで見てみたんだが…… ……なんか、あまり生産的な中身がないよ。冒頭のSavage論文は、それなりに明解で、ピケティがどんな
はじめに--客観主義 vs 相対主義 R・J・バーンスタインは、『科学・解釈学・実践--客観主義と相対主義を越えて』で、 哲学、倫理学、人類学、さらには社会学において今世紀になされてきた多くの論争に通底する ものとして「客観主義と相対主義の対立」があると指摘している(1)。バーンスタインが言 うところの「客観主義」とは、 不変にして非歴史的な母型ないし準拠枠といったものが存在し(あるいは存在せねばなら ず)、それを究極的なよりどころにして、合理性・知識・真理・実在・善・正義などの本性を 決定することができるとする、そうした基本的な確信……(2) を支えている考え方であり、一方「相対主義」とは、 合理性・真理・実在・正義・善・規範など、そのいずれであれ、これまで哲学者たちが最 も基本的なものと考えてきた概念をひとたび吟味しはじめると、そうした概念はすべて、つま るところ特定の概念図式・理論的
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