大塚ホールディングス傘下の「大塚食品」(本社・大阪市中央区)の滋賀工場に勤める男性社員が、工場内の衛生環境の問題について内部通報したことで、会社から畑違いの部署に異動させられ、仕事を与えられないなどの不利益な扱いを受け、うつ病を発症したなどとして、13日、会社側に約220万円の損害賠償を求める裁判を大津地裁に起こしました。 訴えを起こしたのは、大塚食品に20年以上勤める正社員の男性です。 訴状などによりますと、滋賀県湖南市にある大塚食品滋賀工場で2021年、スポーツ飲料「ポカリスエット・パウダー」など粉末状の食品を入れていたポリ袋から、黒いホコリや樹脂片などが検出されるなどの衛生上の問題が相次ぎましたが、会社はリコールなどの対応を取らなかったことから、2022年6月、男性は滋賀県食品安全監視センターに公益通報を行いました。 これを受け、県は大塚食品に立ち入り調査を行い、異物混入についての注