世界規模のIPv6実証実験「World IPv6 Day」は2011年6月9日午前9時(日本時間)、24時間のスケジュールが終了した。 詳細についてはこれから参加企業がリポートするものと思われるが、少なくとも現時点においては、事前に懸念されていた「一般ユーザーがGoogleやYahoo!などの参加サイトを見られなくなる」といった大きなトラブルは特に報告されておらず、つつがなく終了した印象だ。同試験の成功は、今後のIPv6インターネットへの移行に向けた大きな前進といえるだろう。 ただし、まったくトラブルがなかったわけではない。例えば、参加企業や組織がDNSサーバーにIPv6アクセス用の正しい設定をしていなかったケース(「AAAAレコード」を登録し忘れたなど)が見つかっている(IPv6でアクセスできない)。 ITpro編集部でも、一部のネットワーク環境およびソフトウエアの組み合わせで、IPv4
コメントで教えてもらったが、総務省はIPアドレスの「枯渇対策会議」を今月中に立ち上げるそうだ。アドレスの配分を検討するのはいいが、それが枯渇するという事実認識は間違いである。IPv4のアドレスは約43億個、全世界のユーザー(約11億人)ひとり当たり4個もある。これに対して、現在のホスト数は約4億3000万なので、アドレスはまだ1割しか使われていないのだ。 また、IPv6は「枯渇」の対策にはならない。v6サイトはv4サイトからは見えないので、v6は実際には携帯電話などの(v4サイトから直接アクセスする必要のない)ローカルなアドレスとしてしか使えない。総務省の委託調査でも、v6のトラフィックはインターネット全体の0.1%以下で、最近は減少している。またIPv6普及・高度化推進協議会の調べでも、v6を商用サービスで提供するISPは、200社中わずか1社という状態だ。 本質的な問題は、なぜ全ア
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く