自衛官が白昼、路上で刺殺された。それが始まりだった。 空自幹部の倉橋日見子は、二年間交際していた陸自・特殊作戦群の秋津和生からプロポーズをうける。だが、上司に婚約の報告をしたその日から、日見子に対する情報保全隊の執拗なマークがはじまった。身辺を疑われる覚えのない日見子は、情報班の部下、安西とともに真相を探るべく、密かに動き出す。その矢先、秋津率いる約四〇名が演習場から突然失踪。直後、「竹島を"奪還"した」という驚愕の一報が! 緊張が走る航空総隊司令部。はたして失踪メンバー、秋津たちの真の目的は? そして日本政府は、自衛隊はどう動くのか? 情報の閉ざされた中、日見子の孤独な二四時間の戦いがはじまる……。 航空総隊司令部を舞台に元空自幹部の著者が放つ、緊迫感あふれる異色のエンターテインメント登場! 著者プロフィール 航空自衛隊在職中から小説を書き始める。退官後、ネットで第一作「日本海クライシス