キノコのようにも見える奇妙な花を付けた植物が鹿児島県で見つかり、新種というだけでなく、種の上位にあたる「属」のレベルでも全く新しいものであることがわかりました。専門家は「日本の植物研究の歴史で、1世紀ぶりとも言える快挙だ」と話しています。 神戸大学大学院の末次健司教授らの研究グループによりますと、おととし、鹿児島県の大隅半島の山中でキノコのようにも見える直径1.5センチメートルほどの奇妙な形の花を付けた植物が見つかりました。 光合成をしないことで知られるユニークな植物「タヌキノショクダイ」に似ていましたが、詳しく調べたところ、花がヒトデのように放射状に広がっていることや、花の中で6つの雄しべが1本ずつ垂れ下がって雌しべと接しているなど、異なる点が確認されました。 DNAの解析でも遺伝的に大きな差が見られ、この植物は新種というだけでなく、種の上位にあたる「属」と呼ばれるレベルでも全く新しいも