Kanolly Resorts: Luxury Retreat in Hakuba 白馬に生まれた超ラグジュアリー・ホテル「カノリーリゾーツ」 January 2023 text KENTARO MATSUO 富山県と長野県にまたがる白馬岳が世に知られるようになったのは、1894年に日本山岳界の父と呼ばれた英国人宣教師・ウォルター・ウェストンが初登頂を果たしてからだという。 ウェストンは頂上から見た山々を、“絶壁は雪に覆われた岩棚やルンゼの連続となって、日本で見られる最もアルプス的な峡谷に落ち込んでいた”と評している。 1923年には登山好きのバイブル『日本百名山』を著した作家・深田久弥もその頂に立ち、白馬岳(2,932m・日本百名山)、杓子岳(2,812m)、白馬鑓ヶ岳(2,903m)のいわゆる白馬三山の美しさを絶賛している。 その後、1928年に八方尾根スキー場が開設され(ここは現在2