YouTubeに、デンマークでのイルカとクジラの屠殺ビデオがアップされている。これはデンマークと言っても、アイスランドとノルウェーの間にある北大西洋の孤島、人口4万8000人の自治州のフェロー諸島の事で、デンマーク本国と異なりフェロー諸島のみがEUに加盟していないのは捕鯨政策の違いが原因との事である。 ここで描かれているのは、フェロー諸島やアイスランドなど北大西洋の伝統的イルカ漁&捕鯨であり、フェロー諸島では船団でイルカを岸に追い込み沿岸の島民が捕獲、その場で解体され島民の家庭で食卓に出る様子などの島民の生活の営みであり、現代のように流通が発展した時代以前の北極に近い北大西洋の孤島において漁業や捕鯨などが島民の限られた食料源であり、それがフェロー諸島の地理・気候的な歴史から来る伝統の食文化になっているという事を、気候的に恵まれた地域の国の現代人が甘っちょろい動物愛護の価値観でもってどうして
鍋ものは古くから日本にある料理のように思われるが、その歴史が花開いたのは江戸後期と意外に浅い。湯豆腐やシャモ鍋、ドジョウ鍋――1700年代後半頃から、江戸では七輪や火鉢を用いて鍋を火にかけ、煮ながらにして食べる「小鍋立て」の料理がブームになる。背景には、農村で囲炉裏の鍋ものを取り分けて食べる風習があった。 明治期になると、牛鍋の流行も一役買って、鍋料理はさらに普及する。牛鍋はご存じ、すき焼きのことである。 つらつらと鍋の歴史を眺めているうちに、ふと疑問が湧いてきた。 同じく牛肉を使った「しゃぶしゃぶ」は一体いつ登場したのだろう。 牛肉の鍋といえば、すき焼きとしゃぶしゃぶが2大巨頭である。醤油と砂糖で味付けしたこってり系のすき焼き。対して、さっと肉を湯にくぐらせてポン酢やごまだれにつけて食べるさっぱり系のしゃぶしゃぶ。 どっちかを選べと言われたら(そんな機会はまずないと思うが)、私は正直悩む
こんな日本の当たり前がウケる 地域の信頼を得てビジネスを軌道に乗せる ヤクルト 素材の味を活かし、食文化に入り込む アサヒビール 地域の信頼を得てビジネスを軌道に乗せる ヤクルト 常夏の都市ホーチミン市では、白い帽子を被ったヤクルトレディ70人が、炎天下の住宅街をカートで1軒1軒回っている。2008年にベトナムで販売を開始したヤクルトは、目下、きめ細かな販売チャネル作りを行っている。販売本数が対前年比30%前後の伸びを示し、海外事業の成長エンジンとなっている中国やインドネシア等でも、彼女たちのネットワークが業績を大きく左右する。 新規市場に参入する際、大手飲料メーカーはテレビCMなどでイメージ戦略を打ち出すが、ヤクルトは半世紀前に生み出したヤクルトレディによる宅配を今も販売戦略の軸に据える。というのも、日本では馴染みある乳酸菌飲料も、海外には「乳なのに何で白くないの?」、「酸や菌を飲むの?
アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門で『ザ・コーブ』という、日本の和歌山県におけるイルカ漁を告発した作品が受賞してしまいました。昨今のオーストラリアとニュージーランドとの間で起きている「調査捕鯨論争」と併せると、どうにも頭の痛い問題です。ちなみに、南極海の捕鯨問題に関しては、元来仲の悪いオージーとNZという両国が連動しているというのは、問題が深刻な証拠としなくてはならないでしょう。 この問題は日本にとっては「文化多元論」、つまり欧米の価値観を唯一至上とする一種の原理主義から自由になるという立場からの正当性があると思います。文化が異なれば食の嗜好も、そのための殺戮ということへの禁忌の解除も様々な多様性を持つのは当然だという立場です。いわば、ポストモダンと言いますか、後期近代という考え方の枠組みに立って正当性が主張できると思います。 以上が、思想的スタンスですが、では現実の外交や国際世論対策
「インターネットを通じて知り合ったサウジアラビアの男性と結婚を考えています。でも、父は『ネットで出会うなどけしからん』と、大変な勢いで怒っていて取り合ってくれません。私は、ムスリマ(イスラム教徒の女性)として許されないことをしているのでしょうか」 カタールのドーハに本拠を置く非営利のウェブサイト「イスラム・オンライン」に寄せられたオーストラリア在住のエジプト人女性の悩みだ。パートナーとの出会いも、悩みの相談も「ネットで」というのが、いかにも現代的だ。 ネット上に宗教相談の窓口 「イスラム・オンライン」はイスラム系ウェブサイトの草分け的存在。1996年に「ネットがイスラム教に与えるプラスのインパクトを示すため」のプロジェクトとしてカタール大学の学生と教授が開設。その後、著名なイスラム法学者ユースフ・アル=カラダーウィーが趣旨に賛同して支援したこともあり、最も人気あるイスラムサイトの1つとなっ
このブログで以前にお話した日米での親権争いですが、遂に今週は逮捕者を出すという事態となりました。まず改めて背景をお話しておきましょう。世界中で国際結婚が増加する中、国際間の結婚が不幸にも破綻した場合に、親権を決め、親権のない方の親の面会権を保障し、養育費の支払いに強制力を働かせなくてはなりません。その場合に、子供の人権を守るために国境を越えて関係国が協力して、離婚調停の結果を履行させるために「ハーグ条約」というものがあり、多くの国がこれを批准しています。 ところが日本はこの条約を批准していません。理由は明白で、日本の民法では両親が離婚した際に、(1)子供が双方の親を行き来する共同親権制度がない、(2)親権のない方の親の面会権が保障されていない、(3)養育費の支払いについて「差し押さえ」などの法的な強制力がない、という制度となっており、ハーグ条約の前提を全く満たしていないからです。これに加え
(CNN) 自宅で飼っていたペットのイヌをバーベキューの食材として友人らと食べた南太平洋トンガ出身の男性について、ニュージーランドのオークランド動物愛護協会(SPCA)は17日、イヌが人道的に殺されたことや、トンガではイヌを食べることが珍しくないということを理由に、訴追しないと決定した。 SPCAのガース・ハリデイ氏によると、オークランド南部で暮らすトンガ人男性に、動物虐待の容疑があるとして調査していた。この男性宅ではスタッフォードシャーテリアを飼っていたが、妻が世話に疲れたため、処分を決めたという。 ただ、その「処分方法」がSPCAへイヌを持ち込むのではなく、自宅で食べるものだったという。ハリデイ氏は、トンガの家庭ではイヌを食べることは珍しくなく、「男性は、何か悪いことをしたとは考えていない」と話している。 男性がイヌを「処分」したのは今年2月だった。ニュージーランドでは、人道的に動物を
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