「アニメの殿堂」の建設が中止されても作り手への支援は続けます――。総選挙で「民主優勢」が伝えられるなか、文化庁は来年度予算の概算要求にメディア芸術の担い手を支援するための19億円を盛り込む。選挙中も野党から批判されている「ハコもの」の建設が中止に追い込まれても、将来性のあるこの分野を育てる重要性は変わらないとのメッセージだという。 ゲームやアニメ、マンガ、メディアアートの拠点となる「国立メディア芸術総合センター(仮称)」。今年度の補正予算で117億円が認められたものの、民主党の鳩山代表から「母子加算を廃止して国営漫画喫茶か」とこき下ろされ、自公政権による「無駄遣い」の象徴にされている。 こうした事情の下、文化庁の有識者委員会は26日に発表したばかりの基本計画で、メディア芸術の将来性や重要性を訴える一方、「新規建設にはこだわらない」と盛り込むなど批判をかわそうと懸命だ。 今回、要求する