習近平中国副主席の経団連会館訪問で朝の大手町は日の丸を掲げての抗議活動が行われた=12月15日午前、東京・大手町(矢島康弘撮影) 天皇陛下と中国の習近平国家副主席の会見が特例措置で決まった問題を巡り、警察当局は民主党と政府、中国関係者の警備を強めている。15日朝から右翼団体が抗議集会を行うなどしており、警視庁などは反発する勢力による不測の事態を未然に防ぐように全力を挙げている。 警視庁は、小沢一郎民主党幹事長の警護を強化。小沢幹事長が会見の設定に関与したとの指摘があるためで、自宅の警護に当たる警察官を増員した。また、習副主席が宿泊するホテルでも、通常よりも多くの機動隊員を配置した。 会見をめぐっては、1カ月前に申請してもらう慣行(30日ルール)を破って設定され、会見が官邸からの働きかけで実現したことから「皇室の政治利用」との批判が出ている。15日に予定されていた習副主席と小沢幹事長との会談