堺市の図書館の問題、11月4日の住民監査請求からその後の動きの中間報告をしよう。 (転送・転載歓迎) ●11月7日には各地の自治体議員らの連名で市に申し入れを行った。 13日は、各地の市民や学者や研究者らほかで同様に申し入れた。 15日(土)に上記申し入れに対する市の回答が郵送されてきた。 17日(月)は、その回答に対するこちらのコメントを記者クラブへ。 市の回答があまりに「他人事」の体なので、こんなことを放置したらいけないと、意識的に硬く辛口のコメントをさらっと起案したら、ほぼそのまま採用された。 他方、住民監査請求は14日に受理通知が届いた。 文末に、議会選出の監査委員は除斥にあたらないので4人で監査する旨が記されていた。 17日は監査委員事務局との調整で、「監査委員への陳述は12月9日(火)1時半から」と決まった。 ●堺市の図書館長会議で、「18歳未満貸し出し禁止」と夏に決めたことを
山梨市主催の上野千鶴子さんの講演会の中止が撤回され、 ぶし講演会が開催されて、 ホットしたのも、つかの間、 大阪府の泉佐野市教委が、「はだしのゲン」を学校図書館から排除していたことが判明。 このニュースの一報を知ったのは、毎日新聞。 記事の署名を見たら、山田泰正さん。 名古屋本社にいらっしゃった時に、ずいぶんお世話になった記者さんです。 毎日新聞は署名記事が多いので、だれが書いているかわかっていいですね。 この事件は、市立図書館と学校図書館の違いはあるけれど、 堺市の図書排除事件とおなじ。 違うのは、「市民の声」ではなく、市教委が自らの判断で図書を回収したこと。 もちろん、表現の自由の侵害ですし、「図書館の自由宣言」にも反しているので、 行政がしたとはにわかには信じられない行為なので、 何とかならないものか、と思っていたら、 市立校長会が、「はだしのゲン」を回収した市教委に対して 抗議の文
貴館が所蔵する「BL図書」の利用制限措置(今後は、収集および保存、青少年への提供を行わない)を見直し、原状に復するよう要請します。 理由は以下の通りです。 貴館では、市民の申出により、所蔵する「BL図書」をすべて書庫に入れ、「今後は、収集および保存、青少年への提供を行わない」とする方針を打ち出され ました(堺市ウェブページ「市民の声」7月30日受付 Q&Aより)。 貴館が取った措置は、特定資料の排除、収集方針の変更、特定利用者層への提供拒否など、資料の収集、保存、提供という図書館の基本的任務に反するもので す。また、該当資料は5,499冊にのぼり、資料の提供制限の規模としても前代未聞のものです。このような重大な措置にも関わらず、その明確な理由や資料 の排除基準は未だに明らかにされていません。 今回の措置は、一市民の投書に対する過剰反応であり、外部の圧力に屈した結果であると受け取らざるを得ま
2008年10月8日 堺市立中央図書館長 河野 俊英様 堺市立図書館における、所蔵資料(BL図書)の取扱について 図書館問題研究会 委員長 中沢 孝之 貴館におかれましては、当会の活動に対し、日頃よりご理解ご協力を賜り、御礼申し上げます。 図書館問題研究会は“住民の学習権と知る自由を保障する図書館”の発展を目指して活動する図書館員、住民、研究者など図書館に関心を持つ人たちによる個人加盟の団体です。 さて、このたび貴館では、市民の方からの申出により、所蔵する「BL図書」をすべて書庫に入れ、今後収集や保存を行わず、青少年に提供しないとする方針を打ち出されました(堺市ウェブページ「市民の声」Q&Aより)。この措置は「図書館の自由」に反するのではないかという声が会の内外からも多く寄せられており、貴館が採られた措置について詳細を伺うため、別紙の通り質問をさせていただきます。 お忙しいところ恐縮です
図書館の権利には謎が多い Library Rights is shrouded in mystery. 誰もが正義となり Everyone is a hero 誰もが悪となる and a villain. そして誰が被害者で And no one knows who is the victim, 誰が加害者か and who is the aggressor. 一体『自由』とは何か And what is "freedom" ? 多様性を満たせない 図書館は多様な表現を提供するが、図書館が資料をどのように取捨選択するかは、出版流通の事情にかなり左右されている。例えば血液型性格判断に肯定的な本しか市場になければ、図書館の蔵書も同じようになる。そうなると、図書館は血液型性格判断に否定的な見解を提供することはできない。 現状、オカルト、偽史、ニセ科学などの誤解、間違い、嘘、デマを含んだ蔵書は図書
■その他の写真はこちら 10代の少年同士の恋愛という禁断の世界を描く「ボーイズラブ」をテーマにした小説の取り扱い方を巡り大阪府堺市の図書館で騒動が発生し、市民の間で議論を呼んでいる。図書館では、市民の声を受けて貸し出しを制限したところ、貸し出し希望者から非難が集中し、制限を撤回。あいまいな図書館側の対応に市民の不信感を募らせているという。 堺市の7つの図書館には、合わせて100冊程度のボーイズラブ小説があるが、盗難が多いことから、申請があれば貸し出す閉架書庫に置いていたところ、貸し出し希望者が多く、誰でも閲覧できる棚に変更した。ところが、「子供が見るのにふさわしくない」との声が利用者から出たために、図書館側は、閉架書庫に戻した上で、18歳未満への貸し出し禁止を決めた。この対応に、一部市民が「特定の本を排除するのは問題」などと反発。11月に住民監査請求が申し立てられると、図書館側は一転、18
堺市立図書館のBL小説の扱いについて、いまだにあちこちで議論がなされている。 BLとBL読みを貶めるのもいい加減にしてもらいたい。 - __ScrapBook of Plumberのはてブコメントを見ていてまた腹が立ってきたのでエントリを立ててみる。正直いって、この種の知識がなさそうな人のはてブのコメントにはろくなものがない。 自分の見解は前に図書館がBL図書を置く問題について、参考になりそうな話(3) - 火薬と鋼に書いた通り。 私個人の見解を表明しておきます。まず私は図書館資料の価値論と要求論では価値論に重きを置いていて、ボーイズラブ小説を大量に受け入れることには否定的です。しかしそれは収書方針や他の蔵書との兼ね合いで総合的に専門家(職員)が検討すべきことであり、ボーイズラブの図書だけを特定の嗜好・倫理観を元に排除、規制することにも反対します。まして受入済の資料を規制するのはかなり強い
◎ 日本ペンクラブ言論表現委員会では、2002年2月25日に、全国の公共図書館354件に、以下のようなアンケートを出しました。 そのうち、71図書館(73名)から回答をいただきました。その全文を掲載しています。 図書館各位 日本ペンクラブは昨年6月「著作者の権利への理解を求める声明」を発し、その中で公共図書館の役割りについて言及しました。 その後、図書館関係者からいろいろな意見が寄せられたのを契機に、昨年9月には、日本図書館協会及び図書館問題研究会の方々と意見交換の場を設けました。 著作者と図書館とは、それぞれの立場から出版文化の一翼を担う存在であり、今後とも互いに議論を積み重ねていきたいと思います。 さて、そこで私たちは、図書館の現状について把握するために、下記のようなアンケート調査を行うことにしました。ご協力いただけると幸いです。回答は下記空欄にご記入のうえ、日本ペンクラブ
『宮武外骨著作集』には索引がない(´・ω・`) これでは、朝倉無声(朝倉亀三)の罪状(の詳細)がわからん。。。残念じゃ。 と思ったら、カンケーないけどオモシロ記述をハッケーン(^-^*) 図書 新科学の一に図書学あり、又図書館学あり、図書学は図書の性質形式、沿革等を研究し、図書館学は分類、出納、保存等の方法を講ずる学科なるが、時の古今に拘らず、所の内外を問はず、性欲に関係する図書少なしとせず、是等の図書をも図書学に於て除外することなく、古淫書(絵巻物、浮世草子、絵本)の類は寧ろ珍重するの傾向あり、東西の図書館に於ても多くの古淫書を保存し、一般的貸出は許さゞれども、特殊の研究用に供せり 『猥褻と科学』大正13年刊(『宮武外骨著作集』第5巻1986所収) My解説 いまでこそ「書誌学」などというが、この学問分野が成立したのは大正・昭和にかけてであり、「書誌学」なる名称も、『日国』では大正末ごろ
《転送転載・歓迎》 わたしたちは、今年の3月末に福井県生活学習館から153冊のジェンダー関連図書が排除された問題に取り組んできました。7月27日のご案内 ところが、問題の「150冊の図書リスト」が8月11日付けで、とつぜん全面公開されたことにより「情報非公開処分取消訴訟」の必要がなくなりました。 排除リストは、これ⇒ 公開された書籍リストのPDFファイル(1.24MB) 福井県の部長は、「リストを提出した本人の同意が得られたから、公開する」とマスコミに釈明。しかし、その言い分は、情報公開条例の制度上、間違っています。 加えて、リストを提出した「本人の同意」で非公開から公開に判断が変わっというのですから、リスト作成者以外の著者・編者らのプライバシーや利益保護という説明は、非公開理由に当たらなかった、ということを自ら立証した訳です。 ともかく、同日、抗議文と公開質問状を福井県知事宛、提出しま
●堺市のホームページに「BL本の購入数教えて!」の市民の声 ライブドア・ニュース 2008年09月10日14時00分 大阪府堺市のホームページに面白い「市民の声」と題された“Q&A”が掲載されている。 その市民の声のQ&Aとは、以下の様なものだ。 ・・(略)・・ という、図書館におかれているボーイズラブ(男性同性愛)の本に対する声だ。 要望は、子供に有害ではないのか? 同じ場所に置かないで欲しいと、いった内容で“Q&A”で取り上げてられいる。また、こうした書籍を何冊購入したのか、購入にかかった費用も教えて欲しいと書かれている。 市では、これらの質問に対し、 ・・(略)・・ と回答しているのだが、膨大なボーイズラブ図書の購入費である。 図書館は、幅広い本を用意しておく必要があるので、ボーイズラブのような本も収蔵しなければならないわけだが、利用者の中には嫌悪感を抱く人もいるだろう。 図書館では
最初に断っておきます。 俺は男で、かつ今までBLには全く興味が無かったのでBL本ってのを読んだことはない。 検索して調べたところBL本ってのは ・男同士の絡み(18禁に近い描写)をメインにした恋愛小説 という認識でいますが、これが間違っているあるいは他にこういった点を目的にして描かれている、 といった意見があればご指摘願います。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.city.sakai.osaka.jp/city/info/_shimin/data/5374.html 大半の意見がBL本を置く事に肯定的ってどういうことだ?みんなアタマおかしいんじゃないの?本当に気持ち悪い。 男の俺に置き換えてみれば、 「百合の官能小説を図書館に置いてほしいです」 って言うのと同じってことでしょ? ありえねーだろ。 みんなオトナなんだよね??恥ずかしくないのか??
現在、北図書館・南図書館・西図書館・中図書館という堺市の4つの大きな図書館において、一般に「BL(ボーイズラブ)」と称される少女向け男性同性愛の本が大量に開架されています。男性同士の性愛行為の描写まであり、しかも、そのような内容が一般に少女向けの本であることには驚きを隠せません。本の表紙は表も裏もともに「男性同士が抱き合っている・キスをしている」などの絵であり、多くの一般市民が利用する公共の施設に、このような破廉恥な表紙の本を一般図書と同じ書棚に並べて大量開架するとは、セクハラ以外のなにものでもなく、子どもに対する影響を心配する親のことをまったく考えていないという他ありません。 また、限られた予算の中において、図書館としては他に買い揃えるべき有益な本が他にもたくさんあります。「表現の自由」ということもありますが、だからといって文化・教養の場である図書館にこのような本を置くこと、子どもに悪
ボーイズラブ小説は不適切?図書館貸し出しで議論白熱2008年11月5日12時35分印刷ソーシャルブックマーク 「ボーイズラブ(BL)」と呼ばれる男性同士の恋愛を題材にした小説を図書館に置くべきかどうか。BL小説を20年近く買い続け、計5500冊を所蔵する堺市立図書館が対応に苦慮している。「子どもに悪影響を与える」と廃棄を求める声が相次いだのに対し、「性的指向による差別につながる」と廃棄の差し止めを求める住民監査請求が4日、市に出された。 BL小説は作者も読者も主に女性で、文章の合間に、1冊で計数ページの挿絵があるのが一般的。堺市立図書館では全裸の男性が抱き合ったり、下半身に顔をうずめたりしている挿絵がある作品も扱っているが「1冊あたり1、2ページに過ぎず、大阪府条例の有害図書にあたるものは一切ない」としている。 計7館の堺市立図書館を統括する中央図書館によると、堺市立図書館では利用者の要望
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