浅間山荘事件で、連合赤軍と警察との攻防を取材する大勢の報道陣=長野県軽井沢町で1972年2月28日、中村太郎撮影 「兵隊」「遊軍」「1番機」「2番機」……。「え、戦争の話?」と思うかもしれないが、そうではない。今でも立派にマスコミで多用されている業界用語だ。振り返れば、マスコミに限らず「戦略」「兵站(へいたん)」「主砲」と、そもそも戦争に由来する言葉は私たちの日常生活に深く浸透している。戦争用語を使うことをどこまで許容すべきなのだろうか。メディアの一員として考えた。【古川宗、待鳥航志/統合デジタル取材センター】 記者は兵隊? 「君ら新人は、地方支局に配属されたら、なんて呼ばれるか知っているか? 『兵隊』だよ。新聞社に入ったのなら、軍隊に入隊したと思えよ」 今から8年ほど前、私(古川)は入社前に会った年配の男性記者から、こんなことを言われた。「えっ、軍隊、今どき?」と首をかしげたが、入社して
今回レビューするのは、『クトゥルフの弔詞 ~無声慟哭~』。神話体系「クトゥルフ神話」をベースにしたフリーのコズミック・ホラーノベルゲームだ。 まずはあらすじから。 探偵業を営む主人公・堀口のもとに、一枚のフロッピーディスクが届く。差出人は不明。依頼内容は「ディスクに入った9つのメモを書いた人物を探してほしい」とのことだ。 まとまった額の手付金が同封されており、悪戯とも思えない。 ただ、9つのメモに書かれていた内容は、「怪物に精神を乗っ取られたサラリーマン」「南極の闇に飲みこまれた観測員」「奇妙な昆虫と出会い記憶喪失で発見された男」など、荒唐無稽としか思えない内容であった。 不思議に思いながらも手がかり探しを始める堀口だったが、言葉では言い表せない――名状しがたい恐怖の世界に徐々に誘われていく。 時代錯誤な記憶媒体に入っているものに、訝しがる主人公・堀口。 世界観を表現する見事な筆致、そして
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