「ダメおやじ」や「BARレモン・ハート」などの作品で知られる、漫画家の古谷三敏さんが今月8日、がんのため、東京都内の病院で亡くなりました。85歳でした。 古谷さんは旧満州の出身で、1955年に「みかんの花咲く丘」という作品で漫画家としてデビューし、手塚治虫さんや赤塚不二夫さんのアシスタントも務めました。 1970年から連載が始まった「ダメおやじ」は、威厳を失ったおやじの姿をギャグと悲哀を交えて描き人気を集めました。 また、ありとあらゆる酒の知識を頭に入れている「マスター」と彼のバーを訪れる人たちの様子をユーモラスに、そして温かく描いた「BARレモン・ハート」は、古谷さんのうんちくが詰まった代表作の1つとなりました。 一方で、旧満州で子どものころに、父親から手りゅう弾を渡されたエピソードを作品に描くなど、戦争の悲惨さを訴えました。 出版社によりますと、古谷さんは最近まで執筆活動を続けていたと