第675回ではapt-keyコマンドが廃止される理由を、さらに第676回ではaptの新機能を紹介しました。今回はaptパッケージのリポジトリ情報を指定するsources.listの内容とそのカスタマイズ方法について紹介しましょう。 リポジトリ情報を設定するsources.list Aptはリポジトリにあるパッケージをその依存関係に基づいてダウンロードし、システムにインストールするツールです。その「リポジトリ」の情報を管理するのが「sources.list」と呼ばれるファイルとなります。 パッケージリポジトリとしてアクセスするためには、具体的には次の情報が必要です。 リポジトリのURI 通信プロトコルの種別 リリース名やコンポーネント アーキテクチャーや鍵情報など、その他のオプション これらの情報が「/etc/apt/sources.list」もしくは「/etc/apt/sources.li