「無印良品」といえば、今や日本を代表するブランドの一つです。1980年、小売りチェーン「西友」のプライベートブランド商品として、家庭用品9品目・食品31品目を販売するところからスタートした無印良品は、およそ7000品目の商品を扱うまでに成長し、その勢いは日本のみならず、日本を含む31の国・地域で店舗を展開するまでに広がっています。 その無印良品というブランドの立ち上げに際し、チームの一員として携わってきた“レジェンド”のお一人が相澤裕子さんです。 今回は相澤さんに、学生時代の学びや無印良品に携わるようになったきっかけ、ブランド立ち上げにまつわるさまざまなエピソードや成功の秘訣について、お話をうかがいました。 1.無印良品のブランドのはじまり 1)パリ留学で「ていねいな暮らし」を体感。これがのちのヒントに 相澤さん(以下、敬称略):私はもともと、大学では幼稚園教諭を目指し勉強をしていました。