ソフトウェア開発におけるメタファーの話。某所でイケていないソフトウェア開発のことを「犬小屋づくり」に例えている文章を読んだ。わりと昔から目にする例えなんだけど、現在もその通りに使えるのかというと微妙だと考えた事。 photo by ClicPhoto Studio 犬小屋のメタファーの原点 犬小屋とは、「ひとりで試行錯誤しながらつくる小さなものづくり」という事を指している(のだと思う)。犬小屋というメタファーの原点は、ソフトウェア開発の名著である「Code Complete」にあるようだ。というわけでちゃんと調べてみた。 たとえば、犬小屋のような単純な構造物を組み立てるとしよう。材木店に出かけて適当な材木と釘を買ってくれば、夕方までには愛犬の新居が完成するだろう。うっかり入り口を作り忘れたといったミスを犯しても、たいした問題ではない。修正すればよいし、何なら最初から作り直したってかまわない