大学4年の時、インドに一人旅に行ったことがあった。 学生生活最後の休みとなると、人生の有給休暇と称される日本の大学生は、 「今しか学生を謳歌できない」 「今しか長期に海外旅行に行けない」 と思って、欧米だったり、アメリカだったりと友達と一緒に卒業旅行に行くものだ。 自分もなんだかんだ荒れるに荒れていた就職活動も終わり、最後の休みにどこか旅行に行こうと友達に誘われたりしていた。 だけど、そんなときは決まってこう答えていた。 「いや、俺は一人でインドに行くことにしたから、ちょっと無理だ」 周囲の人にキョトンとされた。 「え? なんでインドに行くの。しかも一人で!」 自分でも不思議なのだが、その当時の自分はなぜか 「インドに行かなければいけない!」と強迫観念的に思っていて、 就活が終わって、時間があくと、図書館にこもってインドについて調べていたりした。 インドのバックパッカー本とか伝説の旅行記「