『ウェブタイポグラフィ――美しく効果的でレスポンシブな欧文タイポグラフィの設計』という本の監訳を担当しました。書店の店頭では今週、Amazon.co.jpなどオンライン書店では来週に発売される予定です。 原書である『Web Typography』は2017年にKickstarterでのクラウドファンディングを経て出版されました。僕も出資者のひとりとして本書を手にしたわけですが、当時も今も、ウェブタイポグラフィをこれだけのヴォリュームで網羅的に解説した本はまだないのではないでしょうか。 本書のテーマはタイポグラフィによって読み手の体験をより良いものにすることです。そのメッセージは何度も明快に繰り返されます。正直に言って多少まわりくどいところもある本ですが、それはすぐれたタイポグラフィを実現するために避けて通れない、複雑に絡み合う様々な事柄に真正面から取り組んだ結果であると思います。ですから、