最近のFinTechは銀行業務(融資とか決済とか)をアンバンドリング(切り出し)して、サービスを成り立たせているが、この本の話は、銀行そのものをつくった話。ただの銀行ではなく、インターネット専業銀行である。 今でこそ、ネットを介していろいろなサービスを利用することは普通になってきてるが、本書の主役であるジャパンネット銀行が設立された2000年当初は、インターネットがようやく普及しはじめたという時代だ(17年前何してただろう..iモードとか?)。そのころから店舗を持たないインターネット専業の銀行を作ろうとしたのは、よほどの先見性やチャレンジ精神を併せ持っていたのだろうと感心する。 信頼の塊みたいな銀行を店舗をもたないでやることでどうやって信頼を担保するのか?と思いがちだが、結局は、実利は信頼に勝るということだと本書を読んで理解した。もちろん、セキュリティなど基本的な基盤は普通の銀行もネット銀